「アンカー」普天間問題は世界戦略から見よ&核密約問題と安全保障
2010.03.11 Thursday 03:56
くっくり
(政権交代によって明らかになったわけで、それはそれで1つの大きな成果と言えると思うが、じゃあ密約を認定してそれで終わりなのかと。鳩山総理は非核3原則を堅持するとおっしゃるが、この持ち込ませずという原則が崩れてしまってる中、どうしてそれを堅持するということが言えるんでしょうか?)
過去のことよりも、じゃあそれを受けてこれからどうするのかが一番大事。ヤマヒロさんが解説してくれた通り、鳩山総理は非核3原則を堅持すると言われて、で、その理由というのは、もうどうせ核を積んだアメリカの軍艦や潜水艦は来ないと思ってらっしゃるが、これ思い込みなんです。
というのは、確かにブッシュ政権の時代に戦術核…、核兵器というのは、大きい遠くまで飛ぶ物と、わりと小ぶりで近くに使う物と2つあって、戦略核兵器と、戦術核兵器と言う。この戦術の方はもう冷戦が終わったんだから、軍艦や潜水艦にはもう基本的には積みませんということをブッシュ政権が言ったのは確かなんですよ。が、戦術核兵器の方はそのままで、実際に大きな戦略核ミサイルを積んだ潜水艦は世界中を自由に動き回ってるわけですね。
日米安保条約がある限り、戦術核兵器を積んだ核兵器がいつ来ないとも限らない。すると鳩山総理は、どうせ来ないから非核3原則は別に変えなくてもいいよと言うのは、つまり特定の評論家とか学者に吹き込まれたことを聞きかじりで信じてるだけなんですよ。
そうすると現実にこれから何が起きるかというと、たとえばもうさっそく横須賀の市長さんが、「密約がなくなった上で非核3原則は堅持って言うんだから、要するに持ち込ませないってことですよね。だからこれから横須賀にアメリカ軍の船がやって来る時には、核を積んでるか積んでないのか日本政府は一つ一つ確認して下さいよ」と今日、外務省に言ったわけですよ。
ところが、こんなものアメリカ軍に聞いて、そうです、これは積んでませんと言うわけはない。というのは、アメリカは、はっきりとどの船に核を積んでるか積んでないのかと言わない、これが核の抑止力だと言ってて、何と岡田外務大臣も同じことをおっしゃってるわけですよ。そうすると、もうすでによく分かんない話になってる。
(だから横須賀市長は、納得できないんだというふうにおっしゃってますよね?)
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