中共が靖国を否定する理由【将兵万葉集】(2)特別攻撃隊・神風-1

2010.03.08 Monday 23:00
くっくり



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 靖国神社といえば、「WiLL」2月号にて、渡部昇一さんが櫻井よしこさんとの対談の中で、このようなことを言われています。

渡部昇一
 なぜ中国政府は首相を靖国神社に参拝させたくないのか。評論家の石平さんとお話しした時に、その理由が分かりました。彼は日本に来る前に、中国で散々「日本人は怖いぞ」と言われていた。何が怖いのかというと、「あいつらは死ぬのが怖くないんだ」といわれたそうです。
 それを聞いて分かりました。中国は日清戦争以来、日本に負け続けていて、十倍以上の戦力があっても勝てなかった。一体どうして負けるのかと考えていたんですね。そこで、日本人が死を恐れずに「吶喊(とつかん)」してくるからだと気付いたわけです。「自分たちはどうしても死が怖い。死にたくない。誰も命が惜しいはずなのに、どうして日本の兵隊は死を恐れないのか」と考えた時に、行き当たったのが靖国神社だった。靖国は、「靖国に祀ってもらえる」「靖国で会おう」といった日本人の精神のよりどころです。だから、彼らは異常なまでに靖国神社を否定するんです。

櫻井よしこ
 今のお話を聞いて、電気に打たれたような感じがいたしました。私は今まで中国が靖国問題を持ち出すのは、「日本に干渉し、過去の歴史を引き合いに出し、こちらの要求を飲ませて屈服させる」ための政治カードだと思っていました。
 でも今のお話を聞くと、狙いはもっと深いところにあって、最後の最後の段階を、彼らは考えていたということですね。日本人が「日本国を守るためには死をも厭(いと)わない」と思う精神の根源が靖国神社であるとして、それゆえに靖国神社を潰しにかかっているという御主旨ですね。

渡部昇一
 そういうことです。中国はさすがによく研究しています。

 「あいつらは死ぬのが怖くないんだ」……、いやいや、日本人だからといって「死ぬのが怖くない」わけはありませんよね。

 ただ、戦前の日本では、多くの人が、個人の命を上回る価値を国や故郷や家族を守ることに見出していたでしょうし、あるいは天皇に対する尊崇の念、「公」のために尽くすといったことも当然のこととして浸透していたわけで、そういった日本人の価値観が支那人には理解できないということなのでしょう。

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