【紀元節】外国人から見た日本と日本人(17)

2010.02.13 Saturday 01:19
くっくり


加藤恭子編「私は日本のここが好き!—外国人54人が語る」より

 日本へのメッセージは、古い文化を大事にしてほしいということです。天皇の存在はそれを支えています。私は正月には着物で神社にお参りし、お札を貰ってその年の安全を祈ります。

 私の知人に、千葉の柏に古い日本家屋と広い庭園を持っている人がいます。日本の相続税は世界一高いので、この様な古い日本文化を持ち続けられるかどうか心配しております。

 更に日本に言いたいことは、第二次大戦の敗戦で、日本は米国一辺倒になっているように見うけられますが、もっと自主性、個性を持ってもらいたいと思っています。

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 「紀元節」は、占領軍の意向により祝祭日制度改正の際に廃止されました。
 やがて復活の声が高まり、1957年(昭和32年)、自由民主党の衆議院議員らによる議員立法として「建国記念日」制定に関する法案が初めて提出されます。
 が、日本社会党の反対により廃案に。
 その後、9回の提出と廃案を繰り返すも成立には至らなかったのですが、やがて社会党も妥協。
 1966年(昭和41年)6月25日、「建国記念の日」を定める祝日法改正案が成立(「の」が挿入された経緯についてはWikipediaなどを参照)、12月9日に政令公布されました。

 「WiLL」3月号によれば、渡部昇一さん(1930年(昭和5年)生まれ)が子供の頃は、四大節になると必ず学校で式を挙げたそうです。
 四大節とは、四方拝(1月1日)、紀元節(2月11日)、天長節(4月29日)、明治節(11月3日)の総称です。

 それぞれに式典で歌われる歌があり、このような歌詞だったそうです。

●四方拝
 年の初めのためしとて 終わりなき世のめでたさを
 松竹(まつたけ)立てて 門毎に 祝う今日こそ 楽しけれ

●紀元節
 雲にそびゆる 高千穂の 高根おろしに 草も木も

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