「たけしの教科書に載らない日本人の謎2010」(1)

2010.01.03 Sunday 23:51
くっくり



 一方、織田信長が名付けた地名が「岐阜」。
 これは稲葉山城(現在の岐阜城)を制圧した信長が、この地に天下を取る人間にふさわしい地名をつけようと命名したのが由来。
 信長が命名のヒントにしたのは、中国の2人の聖人にちなんだ地名。
 周王朝の創始者・武王。その周王朝の発祥の地とされるのが「岐山(ぎざん)」という場所だった。もう一人は孔子。孔子が生まれたのが「曲阜(きょくふ)」という場所。
 この2つから取って、信長は「岐阜」と命名したという。

 一方、外国人の名前が由来になった地名も。
 東京駅の八重洲口で知られる「八重洲」。
 由来となった人物は「ヤン・ヨーステン」。東京駅の地下に銅像がある。1600年に日本に漂着したオランダ船の船員だった。その後、現在の東京駅近くに住み、徳川家康の通訳を務めた人物。
 「ヤン・ヨーステン」→「ヤヨス」→「八代洲」→「八重洲」

 さらに日本人と地名を語る上で欠かせない大切な由来が存在した。
 それは神話が由来の地名。

 「鳥取県に白兎(はくと)神社、白兎(はくと)海岸というのがある。神話の『因幡の白兎』。そこが今でも白兎神社、白兎海岸というのがある」(谷川彰英)

 以下、番組出演者の出身地の地名の由来。

・ビートたけし
 東京都足立区の「足立」。
 一説にはこんな神話があったと言われている。
 東国征伐に向かったヤマトタケルの足が急に動かなくなり、この地で祈願したら足が立つようになったからという神話。
 もっとも、湿地が多く、葦が生い茂っていて、葦が立つから「足立」になったという説が有力だが。

・木下優樹菜
 東京都葛飾区の「葛飾」。
 一説には、植物の葛が生い茂っていたことから「葛繁」→「葛飾」。

・東国原知事
 宮崎県都城市の「都城」。
 室町時代の武将・北郷義久が築城した都之城が由来。

・石原良純
 神奈川県逗子市の「逗子」。
 逗子の延命寺に弘法大師が立ち寄り、本尊の延命地蔵を安置する逗子(仏像などを安置する仏具)を設けたことから「逗子」になったと言われている。
 他には、「辻」がなまって「逗子」になったなどの説も。

・ビビる大木
 埼玉県春日部市の「春日部」。

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