「たけしの教科書に載らない日本人の謎2010」(1)
2010.01.03 Sunday 23:51
くっくり
712年に成立した日本最古の歴史書・古事記。そこには、伊勢や淡路など現在にも使用されている地名がすでに記されている。1300年以上も前から地名は文字で表現されていた。
では日本の地名はどのようにつけられていったのか?
「日本の大きな特徴は地形。地形の複雑さ。80%が地形から来てます」(谷川彰英)
小さな島国なのに複雑な地形を持つ日本。その地形の複雑さが世界にも例を見ない数多くの地名を作りだしているという。
たとえば古事記にも登場する「近淡海(ちかつあわうみ)」。現在の滋賀県をあたりを指すのだが、どんな由来が?
「近淡海」=都の近くの淡水の海、琵琶湖を指していた。
「近淡海(ちかつあわうみ)」→「近淡海(あわうみ)」→「近海(あわうみ)」→「近海(おうみ)」→「近江(おうみ)」
古事記で静岡県西部を指す「遠淡海」(とおつあわうみ)。
都から遠い淡水の海、浜名湖が由来だった。
「遠淡海(とおつあわうみ)」→「遠海(とおつあわうみ)」→「遠海(とおとうみ)」→「遠江(とおとうみ)」
地形ではなく、特産品が由来になった地名もある。
現在の長野県を指す「信濃」。これは科の木の産地だった。
「科野」→「信濃」
豊かな地形や自然に囲まれた日本は、まさに世界一の地名大国だった。
そして、地名は私たちの時代にも次々と生まれていた。その中にはあっと驚く由来を持つ地名も。
北海道旭川市の「パルプ町」。町にある大きな製紙工場が由来。
山口県小野田市の「セメント町」。明治時代から続く伝統産業。
一見由緒あるような地名、千葉県の「舞浜」も最近のもの。
1974年、浦安市第一期埋め立て事業中にあるものを作ることが決定。それが1983年にオープンした東京ディズニーランド。
そこで、ディズニーワールドがあるアメリカ・フロリダのマイアミビーチ市にちなんで「舞浜」と名付けられたのだ。
さらに、江戸時代までは反対の意味の言葉だった地名も。
東京都葛飾区の「亀有」。
この地名は江戸時代より前は「亀梨(かめなし)」という地名だった。
それが江戸時代、幕府が地図を作る時、「梨」は「無し」と聞こえて縁起が悪いということで、「亀有」に変わったというのだ。
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