「たけしの教科書に載らない日本人の謎2010」(1)
2010.01.03 Sunday 23:51
くっくり
◆出雲の謎パート1
風土記の中で、まとまった形で現存するものは、常陸・播磨・豊後・肥前・出雲のわずか5カ国分のみ。
この中に特に異彩を放つ風土記がある。
まずは編纂された時間を比べてみると、わずか数年で編纂されたと考えられている播磨国風土記や常陸国風土記などがある中、出雲国風土記はなかなか完成せず20年もかかったとされる。
また、出雲国風土記は他の風土記とは決定的に違う唯一の風土記とも考えられている。
「一般の風土記の場合、地方の役人が編纂したが、出雲国風土記の場合、役人が作ったという跡が全く見られない。その代わりに、今の出雲大社の宮司さんの祖先、出雲臣広島(いずものおみひろしま)という人物が最高責任者。で、その下に神宅臣金太理(みやけのおみかなたり)とう謎の人物、あえて言うと、出雲の歴史に大変詳しかった人物、この人が実行委員長のような形で編纂したのではないかと。こういう風土記はおそらく出雲国風土記だけ」(瀧音能之)
常陸・播磨の風土記は都から派遣された役人が編纂。豊後・肥前の風土記は大宰府から派遣された役人が編纂。
が、出雲国風土記は役人ではない土地の有力者が編纂。
なぜか?出雲は何か特別な場所だったのか?中央の大和政権とはいったいどんな関係だったのか?
その謎を解く鍵が出雲国風土記の中に隠されていた。
「古事記・日本書紀に大活躍するスサノオノ神や大国主神がいるし、ヤマトノオロチ退治だとか、因幡の白兎などの神話が有名だが、出雲国風土記には逆にそういった話が全く出てこない。出雲を舞台に出雲の神様が出てくるのに、どうして出雲国風土記には出てこないのか?謎ですね」(瀧音能之)
出雲国風土記の謎-1
古事記や日本書紀にある、出雲が舞台の有名な神話がなぜか書かれていない。
「逆に出雲国風土記には国引き神話という有名な話があるが、それが逆に古事記・日本書紀には全く出てこない。これも不思議な話」(瀧音能之)
出雲国風土記の謎-2
逆に、出雲国風土記にしか記述がない神話がある。
それが国引き神話。出雲の国が狭いので、力持ちの神様が島々に綱をかけて引き寄せたという神話。
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