2006.06.16 Friday 19:52
くっくり
ノルウェーとアイスランドを除いて、日本は捕鯨問題で世界中から非難を浴びている。水産庁で捕鯨交渉を担当していた、小松正之はその威勢のいい発言で日本の官僚には珍しく外国メディアに一目置かれる存在となった。
「日本では無難なコメントがよしとされるが、小松は鋭い寸言を飛ばす。日本人は物事を丸くおさめようとするが、小松は対決を辞さない。日本では出るクイは打たれるが、小松は打たれても、引っ込まないクイだ」ー下関での国際捕鯨委員会(IWC)の会合が開催された02年に、ニューヨークタイムズが彼をこう評した。
1953年に岩手県の海沿いの町にうまれた小松は、エール大学で経営学修士号を取得。英語力を生かし、捕鯨問題で日本の立場を主張してきた。国連食料農業機関(FAO)の理事としてローマに駐在したため、その英語にはかすかにイタリアなまりがある。
欧米の「文化的帝国的主義」と「二重基準」を批判する小松に、多くに日本人は彼に喝采を送った。
捕鯨交渉の第一線を去ることになったのは、米先住民マカの伝統捕鯨が認められたことにIWCで反対したのがきっかけだ。日本の捕鯨は認められないのに、マカの捕鯨が認められるのはおかしいというのが小松の言い分のようだった。
これがアメリカの逆鱗に触れ、一官僚として物議をかもしすぎた小松は担当をはずされた。 水産庁時代に、誤解を招く文脈で広く報道されて欧米人の反発を買ったコメントにこんなものがある。
「海にはゴキブリなみに鯨がいる」。たとえまずかったが、捕鯨問題を盛り上げたことは確かだ。
●(平成14年に下関で行われたIWC総会で、日本の沿岸捕鯨は認めないくせに、「アラスカの先住民の捕鯨だけ認めろ」というアメリカの身勝手な主張を、日本はじめ捕鯨支持国側が否決に持ち込んだことについて)アラスカのイヌイットが伝統的に食べてきたホッキョククジラは、資源状態が悪いんですね。商業捕鯨の捕獲枠の計算方式を当てはめると、今後30年間は捕獲枠ゼロという計算になるんです。そんな絶滅危惧種を5年間にわたって280頭も捕らせろと言うんですから、とても合意できません。逆に、日本が沿岸で捕ろうとしているミンククジラは、私が「海のゴキブリ」と呼んでいるほど(笑)繁殖力が強くて、捕獲して調整するほうが資源として健全なんです。
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