日本人の習慣第2弾 年末年始編「ビーバップ!ハイヒール」より

2009.12.20 Sunday 02:25
くっくり


◆除夜の鐘

 江戸時代、除夜の鐘は現代と同じく、大みそかの夜に鳴らされていた。
 が、先述したように、江戸時代ではこの時間はもう新年のはず。
 では、なぜ除夜の鐘が新年に鳴るのか?!

 現在では、除夜の鐘は、鐘を108回つくことで1年分の煩悩を払うと言われる、年末最後の習慣。
 しかし江戸時代では、これから1年間、煩悩にとらわれないよう祈願するために、つくものだった。
 明治時代に暦が変わっても、鐘をつく時間は変わらなかったため、年末につくものになってしまったのだ。

 ちなみに静岡県の大石寺では、新年になってから除夜の鐘をつき始めるという。

◆お年玉

 江戸時代では、お年玉はお餅だった。
 大人も子供もなく、一家の家長が家族などにあげる(目上のものが目下のものにあげる)お餅がお年玉だった。
 年玉とは、年神の魂から生まれた言葉。
 そして、その魂が宿るのが鏡餅。
 年神が訪れた神社が鏡餅を割って、皆に分け与えたのがお年玉の始まり。
 それがいつしか、大人が子供にお小遣いとして現金をあげるしきたりに変わっていった。

image[06zouni.jpg]◆お雑煮

 お雑煮は江戸時代と変わらない。


■■■日本のお正月を変えた男 初詣今昔物語■■■

 初詣と聞くと、すごく昔からある習慣と思いがちだが、そうではなくて、明治時代に大きく変わった習慣。
 その裏にはある人物の先見の明があった……。

   伏見稲荷大社 277万人(2009年)
   住吉大社   235万人(2009年)

 お正月の三が日、日本各地の有名寺社は、初詣のために遠くからやってきた多くの参拝客であふれかえる。
 しかしこの初詣、江戸時代までは現在行われているものとは全く違っていた。

 江戸時代までは、初詣は「恵方参り」と呼ばれ、自分の家の近所で恵方、つまりその年の縁起の良い方角にあるお寺や神社にお参りするのが普通だった。
 地元の神社に祀られる神々が日々の生活を守ってくれていると、当時の人々は信じていたのだ。

 ではいつ、そしてなぜ、日本人は今のように遠方に行楽を兼ねて出かける初詣を始めたのか?

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