【記憶せよ12月8日】外国人から見た日本と日本人(16)

2009.12.08 Tuesday 02:18
くっくり


 その遠い昔、郊外の疎開先と街の中心部との往復に、幼かった私を優しく抱き上げてトラックに乗せてくれた兵隊さんが靖国神社に祀られているかも知れず、また台湾に自由化、民主化をもたらした李登輝元総統の兄をはじめ約二万七千八百人の台湾人が合祀されている靖国神社。
 戦前の台湾人は、日本とともに“あの戦争”を戦ったのであり、「台湾人にとっての靖国」は決して観念的なものではない。

 先だっての訪日でようやく兄の御霊に詣でたいという積年の思いを果たした李登輝元総統と同じ思いが、私の中にも軍国少女の記憶とともに重ね合わされている。
 つまり靖国神社を思うときの私は、日本と台湾という二つの祖国の歴史が重なり合う中に、自分の居場所を感じていたことになる。

○川口ユディ=ハンガリー・ブダペスト市生まれ。米国に留学しイリノイ大学にて芸術を専攻。同地で日本人男性と知り合い、後に結婚して日本に暮らす。NHKテレビの国際放送番組「ウイークエンド・ジャパノロジー」「Out&About」や「ニッポンアートウィーク」のレポーターとして日本人や日本文化を世界に紹介している。また、元特攻隊員の貴重な証言を自身で設立した、(株)盛之助のウェブサイト(http://morinoske.com/)で公開している。
撃論ムック「世界に愛された日本」【日本ほど素晴らしい国はない!】川口ユディ氏×田母神敏雄氏の対談より、川口ユディ氏の発言抜粋

 日本の植民地統治のことをもっと教えるべきですよ。西欧諸国に支配されているところへ日本の軍隊が入っていって、いっぱい追い返したでしょう。西欧諸国にとっての植民地は利益を搾取するところ。日本は違う。日本は逆にその国にいっぱいお金出しました。今、世界で発展しているアジアの国は日本が統治していた国ですよ。フランス、ポルトガル、イギリスが統治していた国は今も発展してない。今も貧乏。この点だけでも日本人、誇りもつべきだと思う。

 私、アメリカに行ったときに植民地支配のやり方勉強したの。日本以外はすごいひどいでしょ。「戦争で日本はひどいことした」なんて、どの国にも言われたくない。日本人、そんな言葉、信じちゃいけないですよ。だから、もうちょっと日本の素晴らしい歴史をPRするべきね。それが日本人、超下手ですよ。自己PRできない。もちろん、それまた日本人の美徳なんですけれども。だから、そこに私の仕事あると思う。アイ・ラブ・ジャパンな外国人だからできること。


[7] << [9] >>
comments (9)
trackbacks (1)


<< 普天間移設問題 安全保障より連立優先!?
「アンカー」普天間問題で鳩山私案も、すでに辺野古も無理? >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.04R]