「アンカー」前原国交大臣インタビュー

2009.10.22 Thursday 02:52
くっくり


 一番心配なのは、民主党政権の脱官僚依存という志がある。特に天下り追放。これには2つやり方ある。まず天下りを全面的にやめてそれを突破口にしてだんだん適材適所というところに戻していくやり方。もう1つは、天下りは良くないが適材適所も必要だから良い人は上げましょうというやり方。国民が民主党に期待しているのは前者(天下りを全面的にやめること)なのに(日銀総裁人事の時に民主党が同意しなかったのもまさにそこだとヤマヒロさん突っ込み)、亀井さんは後者のやり方。それから亀井さんは根回しなしで鳩山さんにだけは最終段階で報告したと言ってるが、その時鳩山さんはどういう判断で受け入れたのか?国民に説明が必要。

●ゲーツ国防長官来日
 (普天間移設問題、北澤防相は「あまり時間をかけるのは建設的でない」、鳩山首相は「時間をかけて最終的な方針を決める」。矛盾しているが?とヤマヒロさん)ゲーツ国防長官の来日ではっきりしたのは、昨日(10/20)会った岡田外相、今日(10/21)会った北澤防相はもう先延ばしにできない現実が分かったこと。ところが鳩山さん一人がまだまだ時間はあると言ってる。
 鳩山さんの言う「時間」とは来年1月の名護市長選、11月の沖縄県知事選。今の名護市長も沖縄県知事も移転賛成派だが、来年のどちらかの選挙で反対派が当選したらアメリカをぐっとまた押し戻せるんじゃないか、だから時間あるし時間ほしいというのが鳩山さんの主張で、少なくともゲーツさんに名護市長選のことは言った。
 が、僕がアメリカ側に取材すると、日本とか鳩山政権全体に怒ってるのでなく鳩山さんに怒ってる。アンフェアでずるいんじゃないかという言い方をされた。国際社会の常識から見たら、民意で選ばれた市長、県知事、当時の民意で作られた日本政府で案を作って、そこに米政府が合意して今の移転案ができたのに、あとの選挙で変わるかもしれないからこの約束は実行しないで待ってくれと言う鳩山さんはおかしいんじゃないかと。ゲーツさんは11月のオバマ大統領来日までに決めてくれということだけを言いに来た。郵政の人事も基地も、鳩山さんの判断力や決断力が深刻な意味で問われている。

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