秋の万葉集と兵隊さんの思い

2009.10.11 Sunday 01:26
くっくり


 (外国人から見た日本と日本人(10)のコメント欄を参照。プリティ☆フラーヴィオさん、その節はありがとうございました!)

 へー、何か面白そうだなーと思って、最初は思い出した時にビデオ録画して観てたんですが、そのうち毎回(っていうか、日曜の朝にやってる1週間分のまとめ放送を録画して)観るようになりました。

 その「日めくり万葉集」で少し前に、コロンビア大学名誉教授のドナルド・キーンさんが出演された回があったんですが、これが大変興味深いものでした。

 その回をまとめて下さっているブログさんを発見!「思考の部屋」さん6/26付です。一部引用させていただきます。

 けさの日めくり万葉集は、日本文学研究家のコロンビア大学名誉教授ドナルド・キーンさんが選者の大伴家持の歌でした。

 万葉集をはじめ多くの日本文学を世界に紹介したドナルド・キーンさんがはじめて万葉集に出会ったのは太平洋戦争中とのことです。

 アメリカ海軍の日本語学校を卒業して、前線に送られ、日本人捕虜や兵士が残した書類や所持品に向き合うようになり、そのときに書類の中に文庫本が入った文庫本の入った大きな箱に出遭います。

 驚いたことに本の中で一番多かったのは、万葉集だったそうです。

 (中略)戦争中ですから持って行くことのできる本も限られていたでしょうが、そうはいっても「万葉集」であったことに日本人の心がわかるような話です。

 日本の兵隊さんが戦場に持っていった本、第1位は万葉集!
 全然知らなかった。当時の日本人にとってそれほど万葉集は身近なものだったんですね。
 
 実は「日めくり万葉集」ではその後、作家の辺見じゅんさんが選者の回(9/25放送)でも同じような話が出ました。

 その時紹介された歌は、
 「命あらば 逢ふこともあらむ 我が故に はだな思ひそ 命だに経ば」(第15巻・3745)

 意味は、
 「命があったら会うこともありましょう。私のことでそんなに思い悩まないでください。命さえ無事であったら」

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