外国人から見た日本と日本人(13)

2009.07.26 Sunday 03:11
くっくり



 なぜなら、日本のものは精巧にできていることや丈夫であるということ以外にも、品質の表示に偽りがないという素晴らしい点があるからです。信頼することができるからです。工業製品、食品、石油などどんなものでも、そこに書かれているとおりのものでできている、そのものがちゃんと入っている。それは、日本の人は当然だと思っているかもしれませんが、素晴らしいことなのです。

■王敏(ワンミン)=中国人。1954年(昭和29年)河北省承徳市生まれ。大連外国語学院日本語学部卒業、四川外国語学院大学院修了。文化大革命後、大学教員から選出の日本国費留学生として宮城教育大学で学ぶ。現在、法政大学国際日本学研究所教授。日本滞在期間20年。
加藤恭子編「私は日本のここが好き!—外国人54人が語る」より
 1982年(昭和57年)に国費留学生として日本に留学した際の感想

 中国に親しみをもっている人が多いのに驚きました。みなさんがとても親切で、家族料理もご馳走になりました。短い一年三カ月でしたが、日本についてたくさんのことを学びました。

 留学で得た印象は沢山あります。中国では古代の小説にしか出てこないものが、日本には残っていたんです。たとえば桃の節句や七夕祭り。それらはとくに文化大革命で迷信として破壊されてしまったんです。暖簾(のれん)や漆(うるし)の器、お盆といったものも、中国では文物として博物館に展示されているものです。とっても感動しました。

 それから本。昔、秦の始皇帝が焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)をやりました。次元が違いますが、文化大革命は外国の本はすべて禁書としてしまったのです。ところが日本ではどんな本も自由に読めるんですね。毎日二十四時間使っても読みきれない本がある日本は、勉強したい者の最高の環境だと思いました。

 日本語の響きも美しいと感じました。中国語には四声という高低のアクセントがあるんですが、日本語はイントネーションがなだらかで、せせらぎのように聞こえます。中国語の場合はときどき興奮するように聞こえるのですが、日本語は非常に温和でやさしく耳に響きます。

■オウレリウス・ジーカス=リトアニア人。2009年6月現在30歳。ヴィタウタス・マグヌス大学日本研究センター所長を務める。金沢大学に1年、早稲田大学に1年半の留学経験あり。裏千家の茶道も修めた知日派で日本語も流暢。現在の研究テーマはヨーロッパ、またリトアニアにおける「日本のイメージ」。

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