日本人の習慣の由来 「ビーバップ!ハイヒール」より

2009.05.09 Saturday 01:10
くっくり


 江戸時代、吉原の遊郭。ひとりの遊女がいた。
 特別な事情がない限り遊郭の外には出られない。
 ——ひとりの男が、遊女のもとに足繁く通うようになる。
 やがて男は遊女が待ちに待った言葉を口にする。
 「お前を嫁にもらいたい」
 遊女が誰にもとがめられず遊郭を出る方法、それは客に嫁にもらってもらうこと。身請け。
 が、身請けには大金もかかるし、男にとってもかなりの覚悟が必要だった。
 そこで遊女は身請けの約束を守らせるために様々な手段を使った。
 約束の言葉を記して贈る「起請文(きしょうもん)」。
 女の命である髪を切って贈る「断髪」。
 そんな中でもっとも強い思いが込められているのが、自分の小指を切って相手に贈る「指切り」。
 自らの身体の一部を失ってまでして、遊郭の外に出ることを願った。
 「ゆびきりげんまん…」には、女の情念が込められていた。
 (くっくり注:Wikipediaによれば、実際に切る遊女は少なく、偽物の指が出回ったらしい)
 ちなみに、「げんまん」は「拳骨で1万回殴る」。
 もっとすごいことに、江戸の方には「死んだらごめん」という歌詞がついてる場合もある。
 これは「死んだら約束は免除だが、この約束はいっぺんしたら死ぬまで続く」の意。

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<てるてる坊主>

 晴れを願う時、なぜてるてる坊主を軒下に吊すのか?
 その裏には哀しい物語が。
 昔々、中国にひとりの美しい娘がいた。
 彼女の名前は晴娘(チンニャン)。
 その美貌は村中の評判だった。
 ある日、晴娘の住む村を激しい雷雨が襲った。
 川は氾濫、あたりの家は流され大惨事となった。
 怯えるばかりの晴娘、その時不気味な声が。
 「晴娘よ。龍王様が汝を妃にとご所望じゃ。もしも従わねばこの村ごと川に流してしまうぞ」
 家の者は恐れ震えたが、晴娘は家族や村人を救うため「従います。ですからどうか雨を止めて下さい」。
 そう言った途端、まばゆい光がさし、激しい雨がピタリと止んだ。

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