追悼 上坂冬子さん

2009.04.21 Tuesday 00:05
くっくり



 私は逆に朝鮮半島が日本に併合されていた時代の話だから、業者が日本人女性のみを慰安婦とせず朝鮮半島出身の女性も同じように戦地へ連れて行ったのは、朝鮮半島出身の人を差別したといわれている戦時中に、風評に反して公平に扱った証拠ではないかと発言したことで“他民族の人権を無視した悪い奴”とレッテルを貼られ、某市主催の講演会をキャンセルされたのを思い出す。

 それはともかく、こんにちの不払い問題は、そもそもあの曰く付きの国際会議をNHKが取材して、これをもとに番組を作って流したことからはじまっている。

 取材許可のチェックのやかましかった国際裁判の主催者は、NHKだけに許可を下したのだろうか。だとすると不思議な気もするが、それはまあいいとしよう。あの種の裁判が公平なはずのNHKで放送された場合を心配した人のなかに、安倍晋三、中川昭一議員らの名があがって、彼らがNHKに公正にやっているんだろうね、といわんばかりの念押しをしたとして朝日新聞が取りあげてから事が複雑になった。かりに政治家が「何だかややこしい国際会議を取り上げたようだけど大丈夫だろうな」くらいいったとしても、私にはそれほど重大な問題とは思えない。フツーの人が当然抱く疑問だから、言論の自由の範囲内だ。

 NHKの予算申請の不許可を匂わせたとか、政治家風を吹かせたなどの明らかな事実関係はいまのところ報じられていない。にもかかわらず途中からNHK職員が涙ながらに政治家の圧力についてのべ、追い打ちをかけるように朝日新聞がこれを裏付けるかのような記事を書いてから、問題の核心は、政治家による報道の自由の束縛に集中した。やがて朝日新聞の記者がNHKに政治家とのやり取りを問い詰めたテープが、ひそかに持ち出されて雑誌に内容が公開されたり、朝日新聞が取材の不備の部分について公表したあたりから、世論も静まりはじめている。

 この時とばかりNHKが、まるで免罪符を得たかのように簡易裁判所を通じて受信料不払いの督促を言いだしたのは、どう考えても腑に落ちない。

 歴史家の秦郁彦氏は慰安婦問題の第一人者で、あの国際裁判の会場にも行かれたそうだ。何事も緻密に正確に捉える秦氏によれば、裁判の終わりに「天皇裕仁を絞首刑に処す」と断罪し、会場からは三分ほど拍手喝采が続いたという。

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