天皇皇后両陛下ご成婚50年に寄せて

2009.04.11 Saturday 01:58
くっくり


 かつて折口信夫も、ここから(神のみこともちとしての)天皇論への道筋を見出さうとしたのですが、この「すめらみこと」といふ言葉は、単に天皇陛下のお言葉が尊い、といふだけの意味ではないと思はれます。
 ちやうど伊勢神宮が、尊く清らかな神殿のみならず、そのまはりに広がる深い森全体として、尊く清らかな領域であるごとく(そして、すぐその外にはにぎやかな土産物屋がたち並んでごつたがへしてゐても、それが少しもその神聖さを損なはないのと同じく)、皇室といふ領域は、いかにこの世の言葉が堕落し汚れてゐても、そこでは言葉が本来の事霊を発揮してゐる——さういう領域なのだと思ひます。

 わが国の皇室論議は、さういふ自覚のうへに立つてなされるべきでありませう。

 この論文は言語哲学がテーマで、私なんか難しくて途中で「?」となったりもしましたが、結論部分に関しては何だか妙に納得してしまいました。


 なお、産経新聞にも皇室関連でお薦めの論文がありましたので、紹介しておきます。

【櫻井よしこ 麻生首相に申す】皇室存続の仕組み作れ(産経4/9)
 両陛下のご健康の問題、それに関連して祭祀を簡略化しようとする動きへの懸念、さらに皇位継承問題(皇室典範改正の実現)など、数々の問題を提起。
 「責任は、現在の国民に対するだけでなく、過去の長い歴史を紡いできた幾百万の先人たち、長く未来の日本を担っていくこれまた幾百万の人々に対しても負わなければならず、非常に重い」

【正論】権威は皇室に連綿として在る 立命館大学教授、大阪大学名誉教授 加地伸行(産経4/10)
 日本の天皇と中国の皇帝(歴代皇帝208人の内、臣下に位を奪われて殺されたり、王朝が倒れて自殺した者63人!)との違い、それは日中両国の歴史や人間の在りかたに大きな差を生みました。
 「現代日本人はどの首相に対しても敬意を払わない。首相に権威を認めていないからである。だから、首相がいくら交替しても、権威(皇室)は不動であるので国家として不安定とならない。これが我国の底力となっている」

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