天皇皇后両陛下ご成婚50年に寄せて

2009.04.11 Saturday 01:58
くっくり



 もし私が被災者だったとしたら、目の前にいらっしゃっただけで感極まってしまうでしょうし、ひょっとしたら泣き出してしまうかもしれません。
 そして落ち込んだ心はすっかり慰められ、励まされ、きっと生きる力がみなぎってくることでしょう。

 もちろん両陛下がそういった優しさ、思いやりを示されるのは被災者に対してだけではありません。国家・国民全体の安寧を日々祈って下さっているのです。
 世界の中で、こんな有り難い存在を戴いている国が、日本の他にあるでしょうか?

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 また、天皇陛下が生真面目な方であることは何となく存じ上げてはいましたが、まさかここまで「全力投球」なさる方だとは……。

 「諸君!」2009年4月号に掲載された識者による対談の中で、実例がいくつか示されていました。

江森敬治氏(毎日新聞編集委員):

 取材をしてみてよく分かるのですが、地方のご公務では会場に着くまで、沿道には大勢の人々が出迎えています。両陛下はこうした歓迎の人たちにそれこそ熱心に手を振って応えていらっしゃる。式典であいさつされるだけがご公務ではありません。おそらく両陛下は朝から晩までお気持ちの休まれる時間はないのではないでしょうか。
 また、「お言葉」は何度も書き直され推敲を重ねられる。平日はご公務で忙しいので、「お言葉」をまとめられる作業は休日を返上して行われると伺いました。ご公務当日だけがお忙しいのではなく、準備の段階から大変なのです。また、行く先々での丁寧で濃密な国民との触れ合いがあります。ご公務の回数だけでなく、その内容や密度も考慮される必要があるのではないでしょうか。

高橋紘氏(静岡福祉大学教授):

 今年一月をみても、一月二十一日に「日本傷痍軍人会創立五十五周年記念式典」に出席されてお言葉を述べられていますが、そのために一月八日に日本傷痍軍人会の専務理事から説明を受けられ、十九日には東京・九段にある戦傷病者史料館を訪問されている。こうしてご自分でお書きになる「お言葉」なのです。宮内庁関係者に聞いても、主催者側が「お言葉」の草案を準備しても、全てご自身で推敲されているのです。政治家のように他人が書いたものを読み上げるのではありません。

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