外国人から見た日本と日本人(9)

2009.01.31 Saturday 00:31
くっくり


「日中戦争見聞記—1939年のアジア」より
 宮島を訪ねた際の記述

 たしかに過去の形象は迅速に消滅しつつあるが、それでもこのような姿が今も残っている。これが日本だ。かつては日本全土がこのような有様であった。自然と芸術がまったく独特な方式で一体となり、地球上の他の民族の追随を許さない完全な姿を示していた。

 ところが今日ではすべてが変化する危険が生じている。自然と芸術が生んだ奇跡ともいうべききわめて有名な名所旧跡に恵まれた京都、日光、宮島、それに松島は当然保護されてゆくだろう。しかしかつて日本を特徴づける全国でみられた景観が今や天然記念物として残されるか、あるいは国立公園の中でしか存在し得なくなった。

 だがあきらめなくてはなるまい。発展の歩みを止めるわけにはゆかない。日本は工業国となった。工業化はますます進んでいる。

■ロバート・タフト=アメリカ人。政治家。1921年(大正10年)オハイオ州下院議員に当選、政界入り。後に上院に活躍の場を移す。戦前からルーズベルトの対日圧迫外交を批判し続けていた。「ミスター共和党」と呼ばれ、一般に上院史に残る傑出した上院議員と考えられている。父は大統領、最高裁判所長官、陸軍長官を歴任したウィリアム・タフト。
「世界がさばく東京裁判」(佐藤和男・著)より

 アメリカの生んだ偉大な上院議員としてキャピトル・ヒルに壮麗な記念碑が建てられているタフト議員は、裁判開始からわずか半年後の1946年10月5日、オハイオ州ケニヨン法科大学で開催された学会で、「アングロサクソンの伝統たる正義と自由」について講演した。この講演の最後の部分で、彼はドイツの戦争犯罪を裁いたニュルンベルク裁判に言及し、事後法による裁判は将来の侵略戦争の発生をくいとめる役に立たないこと、また、この裁判は正義の実現ではなくして復讐心の発現であることを力説し、次のように述べた。
 「勝者による敗者の裁判は、どれほど司法的な体裁を整えてみても、決して公正なものではありえない」。
 そして、「ドイツ戦犯12名の処刑はアメリカの歴史の汚点となるであろう」と断言し、同じ過ちが日本において繰り返されないことを切に祈る、なぜならば「日本に対してはドイツと異なり、復讐と言う名目が立ちにくいから」と説いた。


[7] << [9] >>
comments (16)
trackbacks (0)


<< 「アンカー」毒餃子と鳥インフル 中共の情報操作に負けるな!
「たかじん非常事態宣言」今さらですが“ムーブ!”終了の理由 >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.04R]