「ザ・スクープ」真珠湾以前に米国が日本爆撃を計画していた

2008.12.08 Monday 00:56
くっくり



 なぜ計画は実行されなかったのか?というと、実は日本側に事前に計画が洩れていたらしいんですね。
 が、それよりもっと大きな理由、というか本当の理由は、アメリカ軍に混乱が生じて計画が予定通りに運ばなかった、つまり中国に来るはずの爆撃機がヨーロッパ戦線に回されてしまったことにありました。

 シェノールトはあきらめずに爆撃機の到着を待っていたそうですが、そうこうしているうちに12月8日を迎えてしまったというわけです。


 この日本先制爆撃計画については、実はアメリカ国内でも報道されていて、アラン・アームストロング氏は著書でこう述べているそうです。

 「あの時(アメリカが)先制攻撃をしなかったために、真珠湾攻撃が起きてしまった。もし先制攻撃があったなら、日本は本土防衛を優先する方針に転換して、結果としてアメリカとの戦いを避けて、甚大な被害を招かなかったかもしれない」

 つまり「先制攻撃すればよかったのに」という文脈で、アメリカでは報じられていると。

 ただ、アメリカは政府も多くの国民も「Remember Pearl Harbor!」、1941年12月7日は屈辱の日だ、真珠湾攻撃がなければ原爆投下もなかったんだ、という認識で今もいるわけですよね。
 それが実はルーズベルトが公約を破って先に戦争を仕掛けようとしていたんだとなると、マズイというか、この計画の存在を素直に受け止めるわけにもいかないんじゃないでしょうか(特に政府は)。

 歴史に「たられば」はないと言いますが、もし真珠湾攻撃よりも前に中国に爆撃機が到着していたら、日本はどうなっていたでしょうか?アームストロング氏の言うように、結果的に戦争全体の犠牲者は少なくすんだのでしょうか?私には分かりません。

 ただ、どういう道筋を辿ったとしても、日本は白人支配を打ち破るため立ち上がらなければならなかった、有色人種の先陣を切って立ち上がらなければならなかった、その運命は変えられなかっただろうと私は思います。


 いずれにしても、こうやって史料が発掘されたり検証されて、歴史の真実が明らかになっていくのは良いことですよね。

 これは中西輝政氏が「WiLL」1月号で述べられていることですが、第二次世界大戦についての史料は、敗戦国ではほぼ出尽くしているのに対し、戦勝国のそれは、この10年ようやく本当に重要な史料が出始めたばかりと言ってよいのだそうです。

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