2008.11.22 Saturday 00:31
くっくり
たしかに米国は国際政治において過ちも犯してきました。サダムフセインを育てたのも、米国ですし、タリバンを育てたのも実は米国でした。では、一九二〇年代から三〇年代のように、アジア外交で、本来味方とすべき日本を敵にし、反対に中国を味方としたのはなぜか。「一九二〇年代前半のアメリカでは中国問題の最高権威と考えられていた」(『平和はいかに失われたか』原書房)外交官のマクマリーはワシントン会議で定められた取り決めを無視したのが中国であり、中国に迎合した米国の政策が後の日本の武力行使を招いたと分析しました。一九三〇代中葉にマクマリーは米国政府に、偏見を捨てて日本をきちんと見詰め、ゆえなき敵視をしないよう、戒めています。アジアの問題国はむしろ中国なのだということを精緻な分析で示しているわけですが、米国政府は耳を貸さず、結局、中国と手を結びました。
北朝鮮問題についても、テロ支援国指定解除は慎重にすべきだと、シーファー大使はブッシュ大統領に進言していますが、国務省は全然取り合わなかった。それはなぜか、と考えていくと、ジョージ・ケナンの言葉に行き当たります。彼は米国は「我々自身の情緒的コンプレックス」ゆえに中国人を特別扱いすると語っています。日本と日本人に、米国が度々背を向けてきたのは、逆に日本に対しては情緒的優位を感じているからではないでしょうか。なぜそうなりがちなのか。地理的には中国は大きな国で、深い歴史があると米国人は思いこんでいる。中国人は大言壮語の傾向があります。彼らの言葉の魔術にも魅せられてしまう。これに対して日本は国土は狭く、大言壮語を好まないので百のものを十くらいにしか言わない。文化の質も違う。米国は、中国の真価を百倍多く評価しても日本の真価は見えないわけです。
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