「アンカー」オバマ大統領誕生で日本の取るべき道は?

2008.11.06 Thursday 02:42
くっくり


「『適切な対応だ』ということ(一同笑)」

青山繁晴
「で、ここの3行で何を言ってるかというと、テロ国家指定を解除してあげたということは、いろいろアメリカと北朝鮮の間で、核廃棄に向けて合意ができたっていうことだよねと。合意、それをもし北が守らなかったら分かってるな、アメリカだってやることやるんだぞということを北朝鮮自身が分かってるならば、適切な合意と、適切な対応だということを言ってるわけですね。だからそうやって北朝鮮にちょっと意外にもすごんだようなことは挟まってるんだけど、でもやっぱり僕たち日本国民にとってショックなのは、拉致事件というのは現在進行形のテロですから、そのテロが行われてるのに、同盟国のアメリカがとにかく指定を解除したということは、僕らにとってはやっぱり許せないことですけれども、それを適切と言ってるっていうのは日本国民にとってはいい話じゃないですね。で、じゃあそのオバマさんが大統領になった後に具体的に北朝鮮についてどうするのかということを、オバマさんの、ちょっと若手の人なんですけども、時々スピーチを書いたりしてる外交政策のブレーンにちょっとお話を聞きました。ちょっと名前は伏せてくれってことなので残念ながら名前出せないんですが、彼はまあ一言で言うと、こういうふうに言いました」

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村西利恵
「それは『6カ国協議を重視する』」

青山繁晴
「はい。これ当たり前に見えるでしょうが、実は当たり前じゃない面があってですね、まずこの番組で何度か言いましたが、このオバマさんの後ろにクリントン夫妻がいらっしゃるわけですね。で、選挙戦の後半、特にクリントンさんの力をかなり借りました。ヒラリー・クリントンとビル・クリントン元大統領のね。で、クリントン夫妻はお金の面も含めて中国と非常に関係が深いってこと言いましたね。そういうバックグラウンドをきちんと踏まえると、6カ国協議重視というのはですね、今、6カ国協議って実際にはもう機能してないじゃないですか」

一同
「ええ」

青山繁晴
「特に議長国の中国は面目丸つぶれになってるわけですね。ずーっとアメリカと北朝鮮が直接交渉してるから。で、それを元に戻すって話ですから、何のことはない、中国重視なんですよ。ね。中国の議長国としてのメンツをもう1回立てて、6カ国協議をもう一度組み直す。で、日本はそこに出ていく時にどうなるかっていうと、すでにこれ孤立してるわけですよね。6カ国協議は日本を除く他の国々が、もう拉致問題は日本の問題なんだから、韓国もほんとは拉致被害者いっぱいいるのに日本だけの問題みたいにされてしまってですよ、6カ国協議の中でもう北朝鮮は核を廃棄するといちおう言ってるんだから、その重油をあげなさいっていう話になってて、日本も重油出せっていう話になってて、ブッシュ政権の間はですね、その重油はまあオーストラリアに肩代わりしてもらおうかと、その代わりオーストラリアは今度6カ国協議に入れて7カ国協議にしようかとかいう話になってるわけでしょ。そうじゃなくて元に戻せという話ですよ、これは。ね。だから日本はやっぱり重油出せとかですね、拉致問題があってもみんなといっしょにやれ、中国の面子をちゃんと立てろって話になってくるから、これ相当日本にとってしんどい話なんですね」

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