「ムーブ!」中国は北朝鮮をどう見ているか(付:最近のニュース)
2008.11.01 Saturday 00:38
くっくり
「なるほどね。三段論法的にはなるほどと思います。さらに北朝鮮はアメリカの言いなりになっているということになりまして、金政権が崩壊するというようなところまでアメリカは読んでいるのではないかというんですが、この考え、どうでしょう」
富坂聰
「えーと、まあですから、私はね、これあの、むしろ北朝鮮側にもアメリカに近寄っていくメリットがすごく大きくあってですね。で、つまり要するに、中国からいろんな支援を受けてたりですね、中朝貿易っていうのがあるんですけども、ただ、そのキャパシティから考えるとですね、アメリカをはじめとするですね、アメリカと要するにこれはもう関係を修復すれば、全西側と貿易もできるし、で、しかも援助も受けられる。すると日本もついてきますから。そういうこと考えたらですね、これまでの、要するに援助の額なんかも一気にはね上がるわけです。だから北朝鮮にとってのメリットはものすごく大きい」
堀江政生
「そうかそうか。で、アメリカはここまで深読みをしてやってました?」
富坂聰
「アメリカはですね、私はそんなに周到な考えに基づいて、こう国際戦略立ててるとはあんまり思わないですね」
堀江政生
「結果論的にはこうなってるけど、これはたまたまの積み重ねですか」
富坂聰
「これはですね、たぶんその、中国側の人間たちが分析してるものなんで、中国側っていうのは、もう基本的に最初に思うことは、要するに東アジアのそのプレゼンスとか、東アジアにおけるその、イニシアティブをアメリカに持って行かれることがいちばん嫌なんです。だからそのことにまず、その、流れていくというのが、ま、考え方としてはあるんですね。だからそこにかなりその、ウエイトがかかっちゃってるっていうのは、まあ最初からある」
堀江政生
「中国側の見方として、少しフィルターがかかっているのがある。で、結果的に富坂さん、今おっしゃられた通り、こういう見方です。『アメリカに近づいていったのは実は北朝鮮なんだ』ということなんです。『北朝鮮がシナリオを書いたんじゃないか』と」
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関根友実
「はい。核実験直後の2006年10月なんですが、北朝鮮の金桂冠外務次官は、アメリカのヒル国務次官補にあるメッセージを送っているんです。『アメリカと北朝鮮で国交樹立できれば、うちは南朝鮮よりも建設的なパートナーになるだろう』と言ってるんですね。さらにたたみかけるように、去年の9月です、半年ぶりの米朝作業部会が始まりましたし、11月には北朝鮮は『ドル紙幣の偽造を中止する』なんて、アメリカに媚びるようなことを言っているということですね」
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