「アンカー」大統領選 本当の姿(付:豪が北支援で日本の肩代わり?)
2008.10.23 Thursday 02:41
くっくり
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青山繁晴
「はい、ヨーロッパでドルが買われるということはどういうことかというと、さっき言った通り、ドルが安くなって、それで金融不安が起きるっていうか、金融不安が起きてるからドルが安くなる、ま、こういう関係になってるわけですよね。で、とりあえずヨーロッパ市場でドルが買われるってことは、当然ユーロが安くなり、円が安くなり、日本の輸出企業も少し助かり云々かんぬんで、全体的に言うと当面はおそらく金融不安が和らぐことになります。で、これは、ま、ドルはいずれ絶対的な地位から滑り落ちていくことはあっても、ゆっくり下りていくのと、ドーンと今のように下りようとしてるのとは全然その、希望と絶望が分かれる話であって、経済の底辺で苦しむ経済弱者にとってはこれ、ほんとに希望と絶望の分かれ目になるわけです。で、一方でじゃあマケインさんが大統領の場合はどうか。マケインさんもまだ大統領になる可能性は現時点で考えるとあります。というのはさっき金融不安のところで、一番根本的な話をしましたけれど、その根本的なこと以外にももちろん違う要因もあります。というのは、皆さん思い出していただくと、9月15日にリーマン・ブラザーズが破綻したその直後に、マケインさんとオバマさんの初めての討論会が予定されていたのに、マケインさんは何と『いや、こんな討論会やってる場合じゃない、ワシントンに戻って一緒に政策を考えよう』と提案してですね、これはアメリカ人の一番嫌いな『あいつ逃げやがった』ということになりましたから」
山本浩之
「あ、そういうふうに捉えられた…」
青山繁晴
「ええ。あれが実は最初のつまづきになったわけですよね。で、あと、ま、2週間弱ある。この中でマケインさんはまあベトナム戦争というオールドアメリカではあっても、何とかその金融不安を自分だったらどうするっていうのをね、まだオバマさんがちゃんと出せてないからこそバーンと出すことはできて、それにリアリティがあったらひょっとしたらまだ回復できるかもしれませんし、さっき言ったブラッドリー効果というのもありますから、マケインさんが大統領になる場合もあり得ます。なった場合はこれとちょうど逆なことが起きて、『何だアメリカは結局変わんないじゃないか』と。ずーっとオバマさんが優勢に来てただけにこのインパクトは非常に激しいから、間違いなくヨーロッパでドルが売られます。アメリカは結局変われないんだと、もうドルなんかだめだということで、ドルが下がりに下がるから、これはマケインさんは就任当初からいきなり危機におそらく直面することになると思います。で、こうやって話してくると、まるでオバマさんだったらとにかくその希望が生まれるような話に聞こえますが、それがまたさらにアメリカはそんな生やさしい社会じゃない。というのは、これをちょっと見ていただけますか」
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