大阪府が保育園の畑を行政代執行でプロ市民の無茶
2008.10.18 Saturday 02:23
くっくり
ほんとにこの1カ所だけなんですよ。立ち退いてないのは。ここに10月16日の「ムーブ!」で放送された映像を画像にしたものがあるんですが(クリックで新規表示)、これ見ていただいたらおわかりいただけるかと。
で、大阪府側はもちろん、中共政府なんかがやってるような暴力的な立ち退き強制ではなくて、ちゃんと保育園側と交渉をしてきたんですよ。それも記事にあるように5年も前から。
「何で2週間ぐらい待ってあげなかったんだ」と府側の対応を批判する声もあるようですが、ずるする引き延ばされて5年も待たされてる方の身にもなって下さいよ、と。
上記記事によれば、北巣本保育園理事の松本剛一氏は「そもそも代執行の通知があったのは10日前で行事変更にも無理があった」なんて言ってますが、この人の言い分にこそ無理があります。
地方自治法に基づき都道府県に置かれる収用委員会というのがあります。土地収用法の定めるところにより土地収用に関する裁決その他の事務を行います。
この収用委員会の裁決により、今年の4月1日にこの畑がある土地は収用が決まりました。その時点で所有権は西日本高速道路に移転しており、明け渡し期限は4月10日となっていたのです。
要するに所有権は合法的に行政側に移ったのであって、保育園側は半年以上「不法占拠」している状態だったのです(係争中であってもこの事実は変わりません)。
明け渡す気のない保育園側に対し、府側は粘り強く数十回にもわたって交渉をしてきました。
が、保育園側は府側の要請を無視し、6月にサツマイモの植え付けを行ったのです。確信犯です。
さらに保育園側は大阪地裁に収用裁決の取消を申し立てていましたが、それもこの10月1日に「同園での食育活動は、他の代替地でも可能」ということで却下されました。
が、保育園側はめげずに高裁に申し立てをし、その決定が出される今月30日の翌日にあえて芋掘りイベントを組んだと、まあこういう流れですね。
10月17日放送のテレ朝「スーパーモーニング」で、行政代執行に携わった府職員らの声が紹介されていましたが、うち1人は「昨日まで、ぎりぎりまで交渉を重ねてたんですけどね…」と疲れた表情で話していました。
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