2008.09.30 Tuesday 00:56
くっくり
河野洋平衆院議長は1日、議長公邸で自民党の森喜朗氏ら首相経験者と懇談し、小泉純一郎首相の靖国神社参拝について「慎重の上にも慎重に対応すべきだ」との認識で一致した。一方、公明党の神崎武法代表は同日の記者会見で、首相が同党の反対を押し切る形で参拝した場合、「連立の基盤に悪影響がある」と表明。与党内で参拝自粛の声が強まり、首相は一段と苦しい対応を迫られそうだ。
河野氏との懇談には、森氏のほか橋本龍太郎、村山富市、宮沢喜一、海部俊樹の各氏が出席。河野氏が「昨今の近隣諸国との急速な関係悪化はとても看過できない。その大きな原因の1つに小泉首相の靖国神社参拝がある」と指摘したのに対し、森氏らも首相の参拝自粛が必要との考えを示した。
しかしごくまれだが、美点を探そうにも反証ばかりが先に出てくる人物にでくわすことがある。河野洋平衆院議長はその一人だ。
氏は一昨日、小泉純一郎首相に会い、靖国参拝自粛を要請した。立法府の長が行政府の長に文句を言うのは、三権分立の観点からどうか、という問題はひとまず置く。遺憾なのは議長公邸に自分の意見に近い首相経験者を集め、「反靖国」の気勢をあげる「虎の威を借る」行為をしたことだ。
首相に物申したいのなら、なぜ、衆参の議長経験者を集めないのか。自ら議会の権威を貶(おとし)めたようなもので、歴代自民党総裁でただ一人、首相になれなかったコンプレックスの表れでは、といわれても仕方がない。
(中略)
いまさらだが、政治家としての資質の問題である。老婆心ながら申し上げるが、この際、議長引退をお考えになってはどうだろう。中国の分断策に乗るような形で、これ以上、国益を損じさせてはいけないからだ。
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