アフガン日本人拉致殺害で感じたこと(細切れぼやきも)

2008.08.30 Saturday 02:50
くっくり



 実際、伊藤さんを殺害した実行犯は、地元警察の調べに対し「犯行前日、(実行犯)全員で伊藤さんに会いに行った」「前日に伊藤さんを訪れ、握手してあいさつした。とても親切な人だと思った」と供述しているそうです(日経8/29)。

 このように善意だとか人情だとかいった私たちの価値観が全く通用しない人たちが、世界にはいるということなのです。
 タリバンとかイスラム原理主義について少しでも理解している人であれば、いずれこういうことが起きる可能性があるということは、十分予想できたのではないでしょうか。


 ところが、ペシャワール会はそういうことは全く考えてなかったみたいです。
 福元満治事務局長は26日の時点で、「犯行グループは反政府勢力ではなく現地住民で、住人同士のトラブルに巻き込まれた可能性がある」、つまりタリバンではないと説明していましたし(毎日8/27)、伊藤さんの死亡が確認された27日も、まだ「われわれの活動を知っていればあり得ないこと。活動を知らない人物がやったんだろうとしか言えない」と述べていたわけですから(共同8/27)、認識が甘すぎたと言うより他ないでしょう。

 ペシャワール会現地代表の中村哲医師もまた危機管理がなってないというか、28日夜、「(安全な地域なので)安心していたが、山を越えて犯人がやってくることには無防備だった」と述べており、さらに、実は一昨年から活動に対して脅迫めいたものも続いており、日本大使館からは極力用心するように言われていたというんですね。その“脅迫”は「昨年が一番多かった。日本人を拉致する計画があるとの内容だった」。ところが、中村医師は「荒唐無稽な内容で、韓国人の拉致事件を模倣したいたずらだと考えていた」 と(朝日8/29)。

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