「ムーブ!」をほめ殺す

2008.07.05 Saturday 02:04
くっくり


 「まったあ。『知られてたまるか』のロケハンと称して、ABCのカネでおいしいもの食べていらしたんでしょう」。チーママの加藤アナは早くも鼻の頭を真っ赤にして酔っぱらっている。

 新社屋移転に伴って極秘にオープンした、この『倶楽部ムーブ!』の存在は、政財界の大物にしか知られていない。

 「こらこら。トイレが汚れていたぞお」「あら、いけない」。やんわりとママをたしなめている須田慎一郎オーナーの周りには、いつも黒い服を着たいかつい男たちが群がり、「シノギが」とか「マネロンの件で」などと囁(ささや)きあっている。

 「あっ、知事。万一ということがありますので、そちらにはお座りにならない方が」。今夜もやってきた橋下徹大阪府知事が須田さんの隣に腰をおろそうとすると、黒い服を身に包んだ細身の男が慣れた仕種で遮った。黒服の上田アナだ。

 「気をつけさせてはおりますが、万一写真ということもありますので」。カウンターの中でシェーカーを振る堀江アナが気遣いを見せた。「知事、つまみにモナ、いやモツでもいかがですか」。

image[080704-06katuya2.jpeg] 夜がふけるにつれて常連客たちが続々と集まってきた。

 ステージの上で見事な「築地をどり」を星浩さんが舞っているかと思うと、マイクを握った鈴木邦男さんは「ヤルタ〜、ポツダム〜、体制〜、打破〜」と歌っている。
 大谷昭宏さんが関根ママの愛犬と戯れている横で、泥酔した山崎寛代さん(引用者注:月曜日芸能担当)が「男…男…」と呟(つぶや)いているし、いつのまにか隅っこに座っていた上村幸治さんは「中国、くっ。五輪、くくっ」と笑っていた。

 そろそろモニターからは、CM中に収録しておいた『裏ムーブ!』が流れるころだ。
 出演者の夜の楽しみまで配慮した二毛作情報番組。
 いやあ、いくら褒めても褒めたりない。

 「つまみにモナ」の「モナ」は山本モナさんです。2005年3月まで堀江アナとともにキャスターを務めていました。
 「築地をどり」のくだりでは、堀江アナから思わず「大丈夫かなー」と心配の声が。いや、まだまだ毒が足りませんよね(^_^;

 花田さんによると、文春に昔こういった倶楽部があったそうです。作家の先生に立ち寄ってもらって話をするという趣旨だったと。ところが場所が不便で、集まるのは社員ばかり、しかも年取った酒飲みばかりがたむろするので、廃止になったそうです。

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[Serene Bach 2.04R]