「アンカー」北朝鮮問題と洞爺湖サミット 中国が正式加盟!?
2008.07.03 Thursday 02:59
くっくり
一同
「へえー」
青山繁晴
「そしてこのことについて、日本のこの国内で、政治家はもちろんのこと評論家の方々までね、『いや、それはいいことじゃないの?実際に中国がメンバーでなかったらね、サミットなんてあんまり意味がないから』、これね、こういう話っていうのはね、スーッと表面だけ聞いてたらほんとらしく聞こえるんですよ。もっともらしく聞こえる。しかしこれは間違いです。どうしてかというと、このサミットって何なのか。ちょっと出して下さい」
image[080702-19g8.jpeg]青山繁晴
「サミットというのは、ここに先進主要国首脳会議って書いてる通り、世界の中で自由と民主主義に基づいた経済で、サミット、頂上と言われてるくらいの国々になって、で、その中のトップが集まるという意味ですね。で、本来はここに今、正式メンバーが入ってますけど、本来はこれ(ロシア及びオブザーバー)なかったんです。ここまで(カナダまで)だったわけですよ。そうすると日本はアメリカやイギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、ここまでは、ま、いろいろあってもですね、民主国家で、自由と民主主義という共通の土台があって、しかもたった7人のトップですから話がまとまる。そもそもどうしてサミットができたかというとですね、一つの理想として、立場が違う国々が、それもたくさん集まる。その象徴として国連がありますね。で、国連はその通りなんだけども、そうやって立場の違う国、たとえば中国は共産党の独裁国家ですね。それからロシアも本当に民主国家と言えるかどうかわかりません。ね。旧ソ連じゃなくても。で、国連だと、そういう立場の違いが乗り越えられなくて、北朝鮮だって国連の加盟国ですから。しかも数が192カ国もありますから、いつまで経っても話がまとまらないから、せめて何かの提案ができるようにサミットっていうのは始めたわけです。で、それをね、先進国だけの仲良しクラブって批判ももちろんあるけれど、たとえば経験に即して言うとですね、僕はサミットを記者時代に何回か取材しましたが、他の国際会議はね、たとえば役人からもらった紙をね、もとにして原稿書いてれば、もう会議であわてることはない。そのまま記事で使えるわけですよ。ところがこのサミットだけはね、事前に、ま、それなりに苦労して役人から紙もらっても、覆っちゃうことが多いですよ。というのは、これもう一回言いますが、いちおう民主国家っていう共通の土台で、一つのテーブルでほんとにゴリゴリ話し合うから、マスコミに見せない部分も含めて。結論ががらっと変わってしまうこともあったわけですよね。それが今はもうG8と呼んでますけど、先進7カ国、先進8カ国に入れちゃって、すでにサミットの意味がだいぶ薄れてきて、さらにそれにですよ、今回から中国、中国入れてしまったら、必ずインド、ブラジル、メキシコ、南アフリカもみんな入れろとなりますから、13カ国にもなってしまって、その中に自分でちゃんと独裁国家と認めてる国(中国)もあるわけですから、これからサミットは開いても開いても何も結論が出ないサミットになっちゃう恐れが極めて高くなる。それがこの洞爺湖サミットということで、しかし、念のため申しますと、外務省とか日本政府は表向き、これには反対してるんですよ。反対してるのにサルコジ大統領が議題にして、この洞爺湖サミット、そういう流れができてしまうことがなぜ起きるかというと、最後にこの写真出して下さい」
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