IWC年次総会〜日本が転換?IWC正常化なるか?(細切れぼやきも)
2008.07.01 Tuesday 02:07
くっくり
そして総会2日目の24日、作業部会設置が合意されました。
この結果、日本が強く求めながらこれまで承認される見込みはほぼゼロだった沿岸捕鯨の再開などが、作業部会での議題に上ることになりました。
もちろん日本にとって有利な作業部会ばかりではなく、反捕鯨国が主張していた日本の調査捕鯨のあり方についても取り上げることになったそうですが、とにかく日本代表団は「IWC正常化への第一歩」と前向きに評価しました。
作業部会は秋から断続的に開く方向で、参加国は日本のほか、反捕鯨国のオーストラリアや米国など、あわせて23カ国。議題は33あるそうです(産経6/25、日経6/27)。
日本があくまでIWCに残る道を模索するというのであれば、方針転換もやむなしでしょう。
ただ、果たしてそれで上手くいくんでしょうか?捕鯨支持派と捕鯨反対派の対立は根深いものがありますし、そう簡単に前に進むとは思えません。
実際、総会4日めの26日には、出鼻をくじくような出来事がありました。
デンマークが求めたザトウクジラの捕獲枠が今総会初の投票で否決されたのです。
これについて捕鯨支持国であるノルウェーは「IWCの将来に向けた作業を損なう」、同じく捕鯨支持国のロシアは「正常化の努力は壁にぶつかった」、日本も「IWCの根幹にかかわる問題だ」と指摘しました(共同通信6/27)。
デンマーク代表団は投票後、「これでは正常化は成功しない。新たな口実を見つけては反対を続け、正常化の意志がないのでは」と反捕鯨派を痛烈に批判したそうです(時事6/27)。
日本が求めていたシーシェパードに対する非難声明や決議の採択も、結局見送られてしまったし(時事通信6/27)、嫌なムードは拭い去れません。
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