「アンカー」ガス田合意の裏側&北のテロ支援国家指定解除へ
2008.06.26 Thursday 03:19
くっくり
「はい。これ中国外務省の姜瑜副報道局長ですけど、『白樺ガス田は、中国の主権の範囲内で共同開発とは関係ありません。線引き問題は、中国側は中間線を認めないという立場に変わりはありません』」
青山繁晴
「さっきVTRにもちゃんとありましたよね。それでこれに対してね、日本は今どういう姿勢なのか。ね。それ例によってアメリカ、イギリス、今回の場合僕はフランスも含めて、国際社会はどう見てるか聞きました。その反応はこうなんです」
image[080625-16chuukansen2.jpeg]村西利恵
「『日本政府は直接には反論せず』」
青山繁晴
「はい。つまりね、この副報道局長がこういう発言した時には、日本政府は注目してたんです。で、その後ね、中国の武大偉という外務次官がね、『日本は交渉の中で中国の主権を認めますと明言した』と言ったんです。それに対してはね、さすがに町村官房長官が『いやいや、交渉の中で日本は認めたわけじゃない。日中の合意の中には、日中双方の法的な立場、法的な地位を尊重するっていう言葉があるんだから、今までと変わりない』って言ったんです。そして日本政府はそれで説明したつもりになってるけど、当然国際社会はそうじゃなくて、『ここまで中国がはっきり言ってるじゃないか』と。その交渉の中でどう言ったじゃなくて、要するに今回の合意に対して中国は主権を持ってるんだと。ね。で、日本の言う、あるいは国際社会が認めるはずの中間線というのは認めないということに変わりはないと言ってるのに、日本政府はそれには直接反論しなかったと。この事実は重いよということであり、そしてですね、この先ですね、やっぱり国民の怒りもだんだん高まってるから、ひょっとしたら福田政権は自分が得意だと思った外交で倒れるかもしれませんよ。ね。で、もしも新しい政権がやがてできたとするじゃないですか。いつか。そりゃいつかは代わりますよ、政権はね。で、その時に日本の国っていうのは正しい振り子を描くから。すごく中国寄りの福田政権だから、今は。少し中国にも厳しいことを言える政権がおそらく出るでしょう。出る可能性あります、ちゃんとね。いわばそこ希望なんだけど。その新しい政権がね、さっき言った『楠』とか『樫』とか『白樺』以外のところにもちゃんとやりますと。ね。そしたら中国は、『いやいや、これは日本の主張、中間線は認めない』って言い出すと。すると日本は当然、今まで言ってきたように、我々はフェアなこと主張してるだけだから、『国際司法裁判所に持ち込みましょう』と言うと。ね。いわば安心して言うわけですよ。どうして安心かというと、今まで中国は『いや、それはやめて下さい』と。ね。国際司法裁判所でまともな裁判やったら中国は負けるから、中国の主張ははっきり言って間違ってるので、国際法から見て、国連海洋条約から見て間違ってるので、こう言ってくれるだろうと思ったらですね。おそらくはこれは実は官僚のトップに近い人から僕に言われたんですけど、僕も同じ意見なんですよ。『青山さん、これはやっぱりすごい話だよね』と。『新しい政権がそうやって国際司法裁判所に言おうと、持っていこうとしたら、中国が突然態度変えて、ああそうですか、国際司法裁判所に持っていきましょうと態度変更、大転換があるんじゃないか』。どうしてか。さっき言った『中国の主権は変わらない、この中間線は認めない、ここは中国の主権なんだと言ったことを、日本は直接反論しなかったじゃないか。しなかったでしょう?』と。その重い事実は残ってしまって、この『樫』とか『楠』とかあるいは『翌檜』とか、この全体を開発しようとした時に、それが重くのしかかって、つまり日本が今まで大前提にしてきた、私たちはフェアな民主国家ですから、国際司法裁判所にさえ持っていけば大丈夫と思ってたのが、実はこの福田政権のこのガス田の合意によって、すでにガラガラと崩されつつあるという重大なことなんです」
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