2008.06.14 Saturday 03:09
くっくり
中国・北京で行われた日朝実務協議で、北朝鮮側が拉致問題の再調査を表明したことが明らかになった。
町村官房長官は、北京で行われた日朝実務協議で「北朝鮮側が拉致問題の解決に向けた具体的な行動をとるための約束をした」と述べ、北朝鮮側が「再調査を行う」と述べたことを明らかにした。
13日午後4時すぎ、町村官房長官は「(北朝鮮が)生存者を発見して、帰国させるための調査をする」、「一定の前進として評価をする。拉致問題の解決に向け、早期に具体的な結果が得られるように期待をしている」と述べた。
それに対して、13日夜、福田首相と面会する家族会・増元照明事務局長からは「北朝鮮が拉致被害者の生存者を認めて、すべての生存者を帰国させることに同意し、そして、帰国の動きを始めた段階で初めて、進展とみなすと」といった声が聞かれた。
北朝鮮に拉致された有本恵子さんの母・有本 嘉代子さん(82)は「再調査せずとも(被害者を)出そうと思ったら、いつだって出せるはずです。だから、わたしの思いでしたら、それは、全然進展とは思っていません」と語った。
また、警察庁が国際指名手配している「よど号」乗っ取り犯グループについても、一定の前進があった。
高村外相は「『よど号の犯人の引き渡しに協力する』と。こういうことでありました」と述べた。
今回、北朝鮮が引き渡しに協力するとしたのは、魚本公博容疑者と実行犯の妻2人の3人だという。
日本政府は、北朝鮮へのエネルギー支援不参加の方針は継続するものの、人と航空機の往来禁止の解除と、人道支援の積み込みに限り、北朝鮮の貨客船「万景峰(マンギョンボン)号」の入港なども認めることを明らかにした。
コリア・レポートの辺真一編集長は「テロ支援国家の指定を解除しやすい環境、条件をつくるため、北朝鮮が日本に前向きな姿勢を示した。これを進展、あるいは進展というにはまだ早すぎるなと」と話した。
静岡県立大学の伊豆見 元教授は「一番大事なことは、北朝鮮が拉致問題を解決済みだと。完全な解決済みだといった態度を、自主的に変えたということですね。これから拉致問題の解決・進展を目指して前に動くことが可能になった」と語った。
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