2008.06.03 Tuesday 01:12
くっくり
1992年10月ダラムサラの法王宮殿内にて行なわれた葉山氏との会見より
私は最初に訪日したとき、多くの友人に語ったこともあるし、自分も感じたこととして、日本は物質的に大層発展したし、また現にしつつあるけれど、そのうちある段階で、このような発展に起因して精神的な問題も生じてくると思います。日本には、昔から豊かな文化もあるし、仏教の教えもありますから、それらを伝統や習慣としてやるだけではなく、よく考えてこれらの文化と思想を生活の中に活かし、物質と精神の双方を発展させることが重要だし、日本ならそれも可能だと思います。
「WiLL」08年3月号掲載 花田紀凱との対談より
ニコル
「20年くらい前、知床で林野庁が木を伐採していたんです。林道が止められていたので、地元の人とお忍びで森に入りました。
そこには400年近く生きていた素晴らしいミズナラがあったんですが、それも切られていました。切り方が下手なので、引っ掛かって小さな切りくずがたくさん落ちていたので、それを持って帰りました。磨いてみるとはっきりと年輪が見えて、江戸時代はこの辺だな、ということまでわかりました。
こんな素晴らしい歴史を持つ大木を国は切ってしまうのか、と怒りを覚えました」〈中略〉
花田
「1995年に日本に帰化されましたが、日本の森の何がニコルさんをそこまで惹きつけたのですか?」
ニコル
「確かにカナダの森も素晴らしいのですが、日本の原生林はもっと凄いんです。例えば、知床では海岸線までミズナラの大木が生えており、その先に流氷があります。落葉樹と流氷が一緒に存在しているなんて土地は、他にありません。それに世界で一番古い木があるのも日本です。屋久島の縄文杉ですね。
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