「アンカー」四川大地震 援助隊撤退もう1つの理由と報道されぬ二次被害

2008.05.22 Thursday 01:58
くっくり



image[080521-08map.jpeg]村西利恵
「はい。四川省の地図で見ていただきましょう。援助隊の動きですが、まず16日に現地に入りまして、青川(セイセン)に入りました。病院宿舎崩壊現場で親子の遺体を発見しています。そして翌17日には北川(ホクセン)に入りまして、倒壊した中学校や市街地で15人の遺体を発見しています」

image[080521-09aitou.jpeg]青山繁晴
「はい。それでまずこの青川なんですけども、ちょっと画像を出していただけますか。世界で有名になった画像があります。これ実は若いお母さんと、お母さんが抱いていた子どものご遺体なんですね。2人の方がここに載せられてるわけですが、緊急援助隊の諸君がね、本当に心から、その、形じゃなくて哀悼を込めて、こうやってやってる図です(少しこみ上げる)。それが偽善じゃなくて本心だということがわかってですね、いわば中国の普通の人々にとっては警察官とか軍人とか怖いっていうイメージがやっぱり強いから、そうじゃなくて、こんなちっちゃな子どもと名もなき若いお母さんのご遺体に対して、心から哀悼してくれるんだというね、それはすごく中国の人にも伝わりました。それはさっき室井さんが言った通りでね、中国の人々の日本に対するイメージを大きく変えつつあります。ありますが、同時に彼らがさっきの帰国した時に無念でいたのはですね、ご遺体の発見だけだったら他のチームでもできる、生きてる方々を救いたかったという思いも実はあって、若い隊員の中には現地で思わずですね、これ日本だったらもっと活動できるのにってこと言いましたね。それテレビで何度も流れました。あのシーンを、その厚労省の関係者などに聞くと、日本だったら要するに、これつまり、まだ生きてる人はおそらくいるんですよ。というのは四川省っていう限られた地域に見えてるけど、あの四川省というのは、四川省だけで日本の全国土の1.2倍の広さがあるんですよ。人口8600万人いるわけです。だからもう非常に広範囲の地震だったから、生きてる人がいる場所に連れて行かれたら、ご遺体じゃなくて生きてる人を発見できたのにという思いがあるわけです。ですから僕が聞いてる限りでいうと、あの小泉団長の一つえらいところは、現場ではちゃんとその、『活動できる場所に連れて行ってくれ』ってことを中国側にはっきり言ってる。遠慮したんじゃなくてちゃんと言ってて、その中にたとえば学校がたくさん潰れてるそうだけど、学校に行きたいと言ったら、じゃあ北川の中学校に連れて行かれたんですが、それがこれなんですよ」

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