「アンカー」四川大地震 援助隊撤退もう1つの理由と報道されぬ二次被害

2008.05.22 Thursday 01:58
くっくり



image[080521-15map.jpeg]青山繁晴
「はい。これさっきの地図と違って遠くに引いた地図ですが、これ今、問題になってる四川省ですね、そしてもちろんご存知の方も多いでしょうけど、日本人にとってこのへんの地理は苦手なとこなんで、念のため見ていただきたいんですが、今、サイクロン、日本で言うと台風のひどい被害にあってるミャンマー、ビルマ、この地域と四川省、チベット自治区、このあたりは中国とつながってるわけです。で、すでにこのミャンマー、ビルマでは、コレラをはじめとする伝染病が起きてるってことは、もう確認されてます。で、四川省でも起きつつありますから、このままほっといたら、全く情報の出てこないチベット自治区、ここ地震の被害があったかどうかも情報が出てこない。明らかに情報が統制されてます。が、このチベット自治区も含めてですね、広範囲に今までに考えられないほどの伝染病が広がるって可能性も考えなきゃいけなくて、そしてミャンマーはこれ海につながってるわけですから、海を通じて人も出ていきます。物も出ていきますから。どこまで広がるか分からないってことを、実は日本の政府関係者の中にも懸念する人は大変多いんです。そして最後にもう一つ言わなきゃいけないのはですね、その四川省で地震が起きたってのは皮肉なことだ、チベット人が多い所で、そして核が集まってる所で、って言いましたが、もう一つ何地も言えない、こう苦しい皮肉な偶然が重なってるのはですね、中国で鳥インフルエンザが一番深刻に発生してると思われるのが、この地域なんですよ」

一同
「はあー」

青山繁晴
「で、鳥インフルエンザが人に突然変異して、新型のヒトインフルエンザとなって爆発的流行を起こす。この『アンカー』でもやりましたが(4/2放送分参照)、それが起きる最初のきっかけっていうのはですね、すなわちインフルエンザのウイルスを体内に持ってしまってる鳥、その鳥をたくさんの人間が触って、それによってヒトに突然変異していくんじゃないかというのが懸念されてるわけなんですが、今この四川省やこのあたりはですね、たくさんの農家で飼ってたニワトリがおそらく死んでいるであろうと思われます。その瓦礫を取り除きながら、鳥の遺体に触ることも多いし、それから食物が不足してますから、その鳥を食べる例もおそらく多いだろうと。そうすると最悪の場合はですよ、最悪の場合はですけれども、このあたりから新型ヒトインフルエンザの発生が始まるかもしれないっていう懸念も、実はあるわけです。核以外にそういう懸念がある。だからもう一度言いますが、さっき日本と韓国とだけ申しましたが、さっき情報を持ってるフランスも含め、それからこういう伝染病の予防対策、ほんとは一番持ってるアメリカも含め、国際連携しなきゃいけないんですよ。今までと違う意味の」

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