中国・四川大地震で感じたこと

2008.05.17 Saturday 03:40
くっくり


 そりゃミャンマーと比べたらねぇ……。


 あと、日本の緊急援助隊について。
 中国政府は受け入れをいったんは拒否したんですよね。「受け入れ体制ができてない」云々言ってましたが、それ以上にメンツの問題があったのでしょう。
 その後は一転、受け入れを決定しましたが、被災地で想像をはるかに超えた被害が出ていると分かり、もうメンツだの何だの言ってられなくなったのでしょう。「国際協調」を内外にアピールするって狙いももちろんあったんでしょうけども。

 とにかく海外の援助隊としては初めて日本の援助隊が被災地に入ったわけですが、その前日の15日、中国外務省は定例会見で、「中国政府と人民は、日本の力強い支援に非常に感激している」と、感謝の意を表明したそうです(産経(共同)5/15)。

 中国が日本に感謝の意とな。まあ珍しいこともあるもんですね。
 感謝したからって、もちろん中共は日本に向けてるミサイルを撤去するわけじゃないんですけどね。
 ……なんてしょーもないツッコミはさておき、果たしてこのことは「中国の人民」には伝えられているんだろうか?てな疑問が頭をもたげてきたわけです。

 胡錦濤は来日時に友好ムードをアピールしたものの、ギョーザ問題でも他の問題でも日本にとって進展はほとんど見られなかったわけですよ。
 今回の「日本の支援に感激」発言も、そんな日本人の対中感情を和らげる狙いで言ってるだけじゃないの?と。

 ところが5月16日の「報道ステーション」を見たところ、中国中央テレビは日本からの援助隊が到着したことをちゃんと伝えているようです。それも、くり返し伝えていると。

 それならそれで、中国って国にとことん懐疑的な私は、じゃあ新たな疑問というか不安が沸いてくるわけです。日本の援助隊が現地で罵声を浴びせられたりしてないか?と。

 いや、反日感情とかそんなんじゃないです。被災者にそんな余裕などないでしょう。
 問題は日本の援助隊が到着した時点で、生き埋めになっている人の生存率が急激に下がる「発生後72時間」をとうに過ぎていたことです。

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