中国・四川大地震で感じたこと
2008.05.17 Saturday 03:40
くっくり
まず、今回の地震で亡くなられた方々に謹んで哀悼の意を表し、被災された方々には心よりお見舞いを申し上げます。
中国政府は初動が遅れましたね。
日本もたとえば阪神・淡路大震災の際は初動がかなり遅れましたから、あまりえらそうにも言えないんですが、逆に言えば、せっかく隣の国にそういう教訓があるわけですから、お手本にすればよかったのに。
ま、向こうの立場で考えれば、全体主義の国ですし、チベット問題を抱えていたり北京五輪も控えてるわけで、すんなりと動けない事情はあるのでしょうが、でも被災者から見たら、国民の命より政治が優先されるなんて、たまったものではありませんよね。
特に「中国共産党の指導部が、国内のメディアに対して被災者の救出の特に感動的な様子を積極的に報道するよう求めていた」ってニュースを見た時は、やっぱりこういう国なんだなと強い不快感に襲われました
(NHK5/14。リンク切れの際は2ちゃんねるにコピペあり)。
中国のネットでは政府の対応について批判の書き込みも多くなされているそうですが、当局はそういった書き込みは直ちに削除し、閲覧不能にするなど、当局と民衆との間で激しい攻防がくり広げられているそうです(読売5/15)。
海外メディアについては、3月のチベット蜂起の時などに比べたら、かなり現地に入れてはいるようですが、それでもやはり規制はされているらしいですね。
日本のテレビニュースを見ていると、現地レポで急に回線がダウンするシーンに時々遭遇します。もちろん通信事情が悪いから本当にダウンしたケースがほとんどでしょうが、ひょっとして当局が「まずい」ってんで切ったケースなんかもあったりしませんかね?考えすぎ?
また、中共は「転んでもただでは起きない」とばかりに、この地震をむしろ、チベット問題はじめ国際社会から浴びせられている批判を薄めるというか、そういうチャンスと捉えているような面が随所に見られて、何だか嫌な感じです。
私たちの違和感とは裏腹に、それが功を奏したのか、欧米メディアはミャンマーのひどい対応と比較する形ではあるものの、中国をおおむね称賛しているようです(産経5/16)。
[7] beginning... [9] >>
comments (27)
trackbacks (0)
<< 「ムーブ!」胡錦濤来日の通信簿
「ムーブ!」亡命チベット人タシィさんの思い(四川地震と竹島問題も) >>
[0] [top]