「アンカー」胡錦濤訪日 真の狙いとは?
2008.05.08 Thursday 03:37
くっくり
image[080507-04gorin.jpeg]岡安譲
「そして北京オリンピック。これに関してはヨーロッパの首脳を中心に、開会式への出席をボイコットする動きがありますよね。これに対して福田総理大臣は『まだ先なんですよね…。事情が許せば前向きに検討したい』と明言を避けたわけです。ま、ここまでご覧になって室井さん、どう評価されます?」
image[080507-05muroi.jpeg]室井佑月
「何かおばさん同士の会話みたい。ですよねーって言ってるだけじゃない、福田さんが(一同笑)」
image[080507-06gasuden.jpeg]岡安譲
「ちょっと他人事のようにもね、聞こえますけれども。えー、まあちょっと軽いタッチで言ったわけですけれど。もう一つ私たち目が離せない将来の日中関係を象徴する出来事があります。それがこちら、東シナ海の『ガス田』開発に関する問題です。日中の国境問題にも大きく絡むこのテーマについて、胡錦濤国家主席は『問題解決の全景が見えてきた』と、進展があったことをほのめかしました。それに対し福田総理大臣も『大きな進展を確認した。問題解決のめどが立ったと明確に言える』と、これまで曖昧な発言が多かった福田総理大臣にしては珍しく、はっきりと問題が前向きに動いたことを示唆したわけです。この時には会見を見ていましても、胡錦濤主席の顔色をちょっと見ながら、少し笑ったかのようにも見えましたけれど、残念ながら具体的な内容を会見で明らかにしませんでしたが、青山さん、これはどういった進展があったと予想されますか?」
image[080507-07ao.jpeg]青山繁晴
「あの、進展があったと言いながら、両首脳とも中身言ってませんから、断言はしにくいんですけれどもね、これは今回の首脳会談で進展したんじゃなくて、今までの事務方の動きで、福田さんや胡錦濤さんに言わせれば進展と言えるような部分があって、それをお互いに評価し合うということで一致したということに過ぎないですよ。大事なことはね、事務方のこれまでのすり合わせで、日本国民の意見じゃないですよ、だけども日本の官僚と中国の外交部の役人との間でね、実質合意してるのは2点なんですよ。1つは尖閣諸島の領土問題は実質棚上げだと。これガス田開発と言ってるけども、要はそのガス田というのは尖閣諸島という日本の領土の海の下にあるガス田のことですよね。でもその日本の海で中国はすでに日本のガスをストローで吸うようにチューチュー吸ってるってことが問題になってるわけですけど、尖閣諸島のその領有権については棚上げにするということが1つ。それからもう1つ、棚上げにした上で必ず共同開発すると。その2点は合意してるわけですよ実質、事務方でね。ところがその共同開発をですね、中国は沖縄のすぐ西でも中国にもやらせろと。つまり自分の物は自分の物、しかしあなたの懐には自分の手も入れさせてって話だから、さすがにこれを解決と言えないという話なわけですよ。で、それとたぶんちっとも変わってないと思います。で、大事なことはですね、胡錦濤さんが『解決の全景が見えた』と、それを言うのは当然で、中国は領土問題は棚上げでいいんですよ。どうしてかというと30年間このガス田の周りで試掘・採掘してきたのは中国だけだから、もしも共同開発を実行するならば尖閣諸島に必ず共同開発のための施設を作るはずで、試掘・採掘をやってきた中国の施設になることはもう間違いないから、だから中国の物になっちゃうわけですよ」
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