「アンカー」胡錦濤訪日 真の狙いとは?

2008.05.08 Thursday 03:37
くっくり


「『ホームラン』の中身は『天皇陛下または皇太子殿下を北京オリンピックの開会式に呼ぶこと』」

青山繁晴
「はい。これ実は、中国はもう一度言いますがしたたかな国ですから、もう最近に始めたことじゃなくて、実は去年の1月に当時の大使だった王毅さんが水面下で、まず皇太子殿下ご夫妻を、開会式に来てくれませんかと。日本はその時、正直、皇太子殿下だったら行けるかなという雰囲気あったんですよ。ところがその3カ月後、去年の4月にやってきた温家宝首相は、いきなり温家宝首相が直接天皇陛下に向かって、『陛下。陛下ご自身か皇族の方が開会式に来ていただけませんか』と頭ごなしに交渉したんです。これははっきり言うと非礼な行為です。非礼な行為ですが、それにびっくりしたわけですね。そして今回の胡錦濤さんの訪日に、来日になりますから、いわば胡錦濤さんは、もう一回言いますが天皇陛下とカウンターパートナーとして話し合える立場ですから、おそらくはどっかのタイミングですごくはっきり、言葉には出さなくても、もしも天皇陛下が開会式に来て下さったら北京五輪は大成功で、世界が平和になると。チベット問題はもう対話は始めてるし大丈夫なんだってことを、おそらく匂わせるであろうと。これは僕が勝手に言ってるんじゃなくて、さっきの実はアメリカの国務省の幹部もそういう見方をし、アメリカの情報機関もそういう見方をし、さらに日本の外務省や宮内庁の中にも、本当はそれがターゲットなんじゃないかということを、実に多くの人が言ってるわけですね。で、それに対して日本は今のところですね、さっき言いました宮内庁は未だに怒ってますから、天皇陛下を政治利用したってこと怒ってるから、宮内庁は反対だし、外務省の中のいわゆるチャイナスクールの中にも、僕と長年の付き合いの人でも、『青山さん、これだけはだめだと思う』って言う人もいます。いますが、特に政治家の中には『いいんじゃないか』と言う人もいて、さすがに名前は今日言いませんが、名前を1人言うと、福田総理は未だに色気があるとみんな思ってるわけです。というのは福田さんは前に、開会式に行きますか?と今回の記者会見の前に聞かれた時に、『行けたらいいね。行けたら行きたいね』と言った。これは国民がどう受け取ったか別にして、政府部内の人は、『あれは皇太子殿下のいわば介添え役として、付き添いとして行けたらいいね』っていうふうに聞こえたと(一同「はぁー」)。それから今日の記者会見で『考えたらまだ時間たっぷりあるよね』と言ったのは、『皇室はだめだと決めつけることはない。これから可能性があるよね』と言ったんだと、さっき携帯電話で政府の関係者に電話したら、『青山さん、あの意味はたぶんそういう意味だよ』と言ったわけです(一同「えー」)。そして大事なことはですね、さっき言ったやり方で言うとね、最初に皇太子殿下と言っといて、温家宝首相が突然天皇陛下と言ってね、どっちなんだってことがあるでしょ。それ中国のしたたかなやり方として、つまり『天皇陛下お願いします、お願いします』とこの胡錦濤さんもダイレクトにおそらく攻めて、落としどころは皇太子殿下で来るんじゃないかなということなんですよ。そしてさっき僕はこのコーナーの前に、福田さんがどうでも国民が声を挙げるチャンスありますよと言いましたね。たとえばこの5月9日に天皇陛下がわざわざホテルオークラまで行ってお見送りをされる。で、これは外務省の幹部に僕も電話しましたけど、『外交儀礼上、青山さん、こういうことあり得るじゃない』と。それはあり得ますよ。あり得ますが、この状況下で果たして適切かどうか。僕は適切と思いません、個人的には。これはご覧になってる方で、国民でおかしいと思う人がいたらやっぱり声を挙げていただいて、で、その天皇陛下の日程は変わらなくても、天皇陛下の政治利用、あるいは開会式に行かれることはよくないんじゃないかと思う国民が多いってことが福田さんに伝わったらですね、福田さんはそれをあきらめざるを得ないわけです。そしてね、僕の話からの最後として、ちょっとこの映像を最後にもう一回見て下さい」

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