「アンカー」胡錦濤訪日 真の狙いとは?
2008.05.08 Thursday 03:37
くっくり
image[080507-18tenanmon2.jpeg]青山繁晴
「これ2年後にですね、日本の当時の海部俊樹首相が西側首脳として初めて中国を訪問して、この天安門事件があっても日本が円借款、援助を再開するということを言って、これで中国に対する国際社会の圧力が弱くなったんですよ。で、僕はこの時政治記者としてこの海部首相に同行して、その時から中国に僕の知り合いもできたわけです。ところがですね、ここまでの話は普通こう日本でも言ってるんですよ。海部首相の訪中はそうだったと。ところがですね、中国の、今言ったここで初めて出会った人も含めて中国の内部の人がどう言ってるかというと、海部さんよりもこの後の方がもっともっと意味が大きかったと言ってるんです。はい、これ出して下さい」
image[080507-19tenanmon3.jpeg]村西利恵
「天皇・皇后両陛下が訪中したこと」
青山繁晴
「はい。これ実は海部さんはいわば露払いの役割で、その翌年にね、これ(海部元首相訪中)91年の8月でしたけど、92年の10月に天皇・皇后両陛下が中国に行かれて、それで本当に中国は救われたと向こうが言ってるんです。これは僕がいつも言ってる関係者だけじゃなくて、もっとはっきりした話があってですね、当時外務大臣だった銭其シンさんて人がいます。この人が回想録を出して、この天皇・皇后両陛下の訪中こそもっとも効果的だったと、中国が失地を回復するに、その経済制裁で苦しんでるのを打ち破るためにもっとも効果的だったってことを、回想録にはっきり書いちゃったわけです。で、それでたとえば宮内庁は未だに怒りが解けてませんが、逆に言うと中国からすると、日本は本当は首相の上にもう一つ高い存在があって、そこを動かすことが国民感情を変えることだっていうことを中国なりに勉強したわけですね。で、そうすると今回も、皆さんもう一回考えてほしいんですけど、来てる人は温家宝首相じゃなくて国家主席の胡錦濤さんが来てる。国家主席っていうのは元首なんです。だから本当はこの胡錦濤さんのカウンターパートナーは、中国から言わせればですよ、日本が認めるかどうか別にして、ま、国際社会の普通のルールから言っても、国家主席、元首のカウンターパートナーは天皇、日本は法律で天皇が元首と定められてませんけど、国際社会の習慣だとそうなるわけです。そうすると胡錦濤さんの本当の日程、日本に今5日間いますけど、スケジュールちょっと出して下さい」
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