「アンカー」胡錦濤訪日 真の狙いとは?

2008.05.08 Thursday 03:37
くっくり


「東トルキスタン共和国」

青山繁晴
「この東トルキスタン共和国っていう名前を聞いたことある人がいたら、ずいぶん知識のある人です。で、ちょっとフェアに言っておくと、この国は今現在は存在してません。存在してるのはこの国の亡命政府が存在してるんですが、この場所はみんながよく知ってる場所です。地図出して下さい」

image[080507-15map.jpeg]青山繁晴
「これ僕たちはですね、中学、高校で中国の地図を教わりましたね。今問題になってるチベット自治区、この上にですね、東トルキスタン共和国って今ここに書いてあるけど、本当はここ新彊ウイグル自治区と、僕自身も含めてここにいる人みんな、視聴者もみんなそうやって教わってきたんですよ(一同同意)。しかしそれは中国側からの話であって、本当は1940年代の半ばに東トルキスタン共和国っていうのがいったん独立しました。しかしたとえばイギリスが承認してくれなかったりして、これが潰れていって、チベットと同じように中華人民共和国ができた49年から人民解放軍が入っていって、制圧して、新彊ウイグル自治区になってるわけです。そこで地下資源が出たりすることもあるんで、今、チベット人(ウイグル人?)の女性が漢人、中国人と結婚させられてその子供を産んだりする状態になってる。ね。チベットとよく似てるわけです。で、この件を確認するためにですね、実はこの東トルキスタン共和国亡命政府の人と会いました。はい、ちょっと出して下さい」

image[080507-16higasi.jpeg]村西利恵
「その方が言ったのは、『チベットだけでなく他の少数民族問題にも関心を持ってほしい』」

青山繁晴
「はい。これ亡命活動家と書きましたが、実はその東トルキスタンあるいはウイグル人の独立運動って、けっこう分裂してるんです。で、そのうちの1つの亡命政府の首相とこれは東京でお会いしました。その時にいろんな話出ましたが、一番大事なことは『チベットだけじゃなくてウイグルなども関心を持って下さい』と、非常に謙虚にその人言われたんですよ。しかしこれをたとえばアメリカのもっとシビアな言葉で言うとですね、ほんとはチベット人ていうのはとても温厚な人たちで、仏様の国ですから戦いを好まない、あるいは戦いの仕方をあまり知りません。しかしこのウイグル人というのは昔からすごく戦いの強い民族だから、実は中国は大人しいチベット人にちょっとでも妥協したら、もっと強いウイグル人の方から、しかもかつて共和国もあったわけだからほんとの独立運動になって、中国は割れてしまうと思ってるから、実はチベットに対してずっと中国は非妥協的。だからアメリカが言ってるのは、日本がもしチベットと言うならこのウイグルとかあるいは内モンゴルとかもどうするのか、その態度をはっきりさせてくれないと、アメリカとしてはね、日本の動きに簡単に乗るわけにはいかないと言ってるわけです。で、そうするともう一回話を元に戻して、胡錦濤国家主席をはじめとする中国の狙いで言うとですね、さっき言いました通りアメリカは、こうやってオリンピックは近づいててもチベットに冷淡な態度をとってるわけですよ、その理由はともかくとして。そしてフランスは屈服した。そうするとアメリカは大丈夫、ヨーロッパは屈服した、残るのは実はこの日本なんですよ。で、日本の政府は福田首相をはじめ、今日の日中首脳会談でわかるように曖昧な態度だけど、国民から声が挙がってる、それをどうするのか。それについて胡錦濤国家主席の本当の狙いはこれだと思ってます(フリップ出す)」

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