光市母子殺害事件で元少年に死刑判決

2008.04.23 Wednesday 01:28
くっくり


 ただ、私は被告に対して少しだけ同情してしまうのです。安田好弘ら人権派弁護士の死刑廃止運動に利用された部分が大きいんじゃないかと思えるからです。

 広島高裁も、被告に対してはもちろんだろうけど、それ以上に弁護団に対して「おまえら司法をなめてんのか?えーかげんにせーよ!」と憤慨してるような感じがします。
 判決要旨の、「初めて接見した安田弁護士らから事件のことを話すよう言われて、新供述を始めたのも不自然だが、元少年は納得できる説明をしていない」とか、「死亡した女性が乱暴して生き返ること自体、荒唐無稽(むけい)な発想で、元少年が実際にこのようなことを思い付いたか甚だ疑わしい」とか、そういった箇所を見るにつけ。

 弁護団は会見で、「18歳1カ月の未熟な少年の犯行ということを反映してない判決だ」てなことを言ってたようですが(産経4/22)、それって自業自得では?
 確かに被告は不幸な生い立ちのようですし、18歳といっても実際の精神年齢はもっと下だったというの、分からなくもないですよ。が、それを強調したいのであれば、何で情状面でなく起訴事実で争ったりしたんでしょうか。

 弁護団がそんなリスクの高い戦法をとらずに、起訴事実をちゃんと認めた上で被告に反省の態度を見せるようにしていれば、あるいは死刑は避けられたかもしれないのに。


朝日新聞記者 犯罪被害者を逆撫でするような不適切な質問(YouTube)

 投稿者のコメント。「司法関係者にするなら理解できるが、普通犯罪被害者にするような質問かね?」。全く同感です。
 以下、起こしです。

女性記者
「朝日新聞です。今回の少年は18歳と1カ月で、前科もなく、あと2人の殺害ということで、これが死刑判決になると、今後、まあ、こういった厳しい量刑が続くと思います。ハードルが、死刑に対するハードルが下がることについてどう思われますか?」

本村洋
「そもそもですね、死刑に対するハードルっていう考え方がおかしい。日本の法律は1人でも人を殺めたら死刑を科すことができます。それは法律ではない、勝手に作った司法の慣例です。で、今回の裁判所の判断で最も尊ぶべきはですね、過去の判例にとらわれず、個別の事案をきちっと審査して、それが死刑に値するかどうかということを的確に判断したことです。今までの裁判であれば、今ご質問にあったように、18歳と30日、死者が2名、無期で決まり、それに合わせて判決文を書いていくこと、当たり前だったと思います。そこを今回、乗り越えたことが、非常に重要でありますし、裁判員制度を前にですね、こういった画期的な判決が出たことは、意義があるっていうことだと思いますし、もっと言えば過去の判例にとらわれず、それぞれ個別の事案を審査して、その世情に合った判決を出すっていう風土がですね、日本の司法に生まれることを僕は切望します」


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