「ぶったま!」反響報告と聖火リレーと日中首脳会談(細切れぼやきも)

2008.04.22 Tuesday 01:10
くっくり


「(一同意味がわからずざわざわ)これも僕の実体験でお話ししたいんですが、僕が初めて中国行ったのはもう28年ぐらい前になっちゃうんですね。その時当然記者でしたが、ガイド役っていう若い中国人が付きました。本当は工作員です(一同驚き)。だけどだんだん仲良くなりました。けっこう長いこといましたから。仲良くなったんでまさしくこの万里の長城に向かったんです。オンボロバスの中で彼がね、『万里の長城っていうのは漢民族の誇りです。周辺民族に対して戦争を仕掛けないで、この砦だけで平和的に守った象徴です』と言ったんで、僕が、『あなたも愛国者、僕も愛国者、それは両方とも正しいけど、嘘はいけない。そうじゃなくて万里の長城っていうのは実はこれでしょ?』と」

image[080419-15banri2.jpeg]青山繁晴
「中国4000年の恐怖の象徴。今の時代みたいに中国が恐怖じゃなくて、中国はずっと周辺民族に脅かされ続けて、そして戦ったけれども勝てなくて、もうどうせ無駄とわかってるけれどもこの万里の長城を築いて、そして今、観光スポットになってる所に行くだけじゃわからないけど、皆さん誰でも行けますから行ってほしいんですけど、実際に観光スポット離れてこういう遠い所に行くと、行けますので、モンゴル軍が蹴破った所とかそのまま残ってるわけですよ(一同「はぁー」)。ということは、中国は今でこそチベットとかモンゴルとかウイグルとか支配してるけれども、もともとはずっと脅かされてきた。万里の長城は実はその象徴なんです」

image[080419-16map.jpeg]青山繁晴
「地図を見ていただくと、ここにチベット自治区がありますが、チベット人を分けて統治する、分割して統治するために、青梅省、甘粛省、四川省、雲南省、このあたりにばらけてるわけですよ。もしチベットが独立や高度な自治って言ったら、これだけの大きな所が実は中国から外れていくわけです。そしてチベットは本当は戦争が苦手です。もともと仏様の国ですから、平和な国なんです。その上にウイグルという大変戦いが強い民族がいて、さらにその横にモンゴル、世界帝国を誇ってた。朝青龍だけじゃなくてものすごい戦争強いわけですから。この一番弱いチベットにちょっとでも甘い顔を見せたら、ダライ・ラマさんとちょっとでも対話したら、この後連鎖反応が起きて、蟻の一穴と言いますけどね、これ全部失ったら、実は中国大きいと言ってもこれぐらいしか残らなくなっちゃうんですよ。だから中国は絶対にチベット問題について妥協しない。ということは見方を変えれば、大樹玄承さんの勇気ある発言があって、善光寺が聖火リレーを辞退して、こうやって動きがあるけれども、こんなことで事態が動くと思ったら、それは僕らは甘いんです。そうじゃなくて中国は中国で、中華人民共和国の体制を守るために必死なわけですから。もしも私たちがチベットの心の自由、宗教の自由、あるいはウイグルやモンゴルの人たちのほんとの自治も含めて守るんであれば、僕らは今、浮つくんじゃなくて、オリンピックを終えた後も、また忘れていくんじゃなくて、ずっと支えるならずっと支えなきゃならないってことを、最後に皆さんに理解していただきたい」

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