チベット問題と中華思想、捕鯨問題と白人至上主義

2008.04.15 Tuesday 01:04
くっくり


 少し前にネットで話題になりましたが、オーストラリアのテレビ番組で、「私たちも調査で日本人を殺してもいいですか?」と言い放ち、日本人観光客に対しておもちゃの銛を撃ちまくるってのがありましたよね。
 オージーが日本人をクジラよりも下位と見なしている、象徴的な映像だったかもしれません。

 また、私はこの論文で初めて知ったのですが、1978年6月にロンドンで開かれたIWC年次会議で、赤い染料水が日本代表団に浴びせられるという事件があったそうなんです。
 同論文より引き続き引用。

 会議の最終日の6月30日午後、会場のマウント・ロイヤル・ホテルに反捕鯨団体の活動家約30人が乱入、会議場の中央のスペースに座り込んで集会を開いた。

 日本、ロシアなどの捕鯨国に対して弾劾文を読み上げ、それに対してもっとも反捕鯨の行動をとったフランスに表彰状を手渡す。集会が終了して退場する際に、信じられないことが起こった。反捕鯨団体のメンバーたちが、瓶につめて持っていた赤い染料水を日本代表団に向かって振りかけたのである。

 「マーダー(クジラ殺し)」「バーバーリアン(野蛮人め)!」「これはオマエたちが殺したクジラの血だ!」

 こんな罵声とともに振ってきた赤い水は日本代表団員の頭、肩、膝に、あたかも本物の血痕のように染み付いた。

 日本経済新聞社の論説委員長を務めたこともある、当時社会評論家の故大和勇三はオブザーバーとして取材をかねて会場にいたが、帰国後、講演のたびに次のように語っていた。

 「彼らはロシア、ノルウェー、アイスランド、スペインなどの白人捕鯨国の席には目もくれず、唯一の有色捕鯨国である日本代表団にだけ向かって赤い水をぶっかけた。人種差別に他ならない。アメリカが第二次大戦中、日系人だけを収容所に入れ、原爆を交戦国の中でイタリア、ドイツではなく日本に落としたのと通ずるところがある」

 現在、シー・シェパードがターゲットにしているのは日本の捕鯨調査船のみ。ノルウェーその他の白人捕鯨国には攻撃しない。
 もちろん「日本は反撃してこないから」というのもあるでしょう。だけどもっと大きな理由は、「クジラより下位の日本人だから」。

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