2008.04.15 Tuesday 01:04
くっくり
中国が軍事的にも西太平洋を管理するとなれば、当然、わが日本も安全保障面では中国の管理下に入ってしまう。
日本の安全保障にとっては、悪夢のようなシナリオである。
その発言がなかば冗談だとしても、まさに衣の下のヨロイがつい露呈された、ということだろう。
実は私自身にも似たような体験があった。
2000年、産経新聞中国総局長として北京に駐在していたころである。アメリカやヨーロッパには詳しいが、日本にはほとんどかかわりのないという中国人の知識人とかなり頻繁に会うようになった。中国のある政府関連機関の幹部である。英語の流暢な人物だった。温厚で博識で親切そうな人だったので、こちらもオープンになり、かなり率直な話し合いをするようになった。
私の北京離任が近づき、その人物とのおそらく最後の会合と思われる一夕のことだった。夕食をすませた後のくつろいだ歓談のなかで、彼がふっともらした。日中関係の将来について語っていたときである。
「やはり、なんといっても中国と日本とが一つの国になるのが一番、いいですよね」
冗談だか、本気だか、わからない。リラックスしての会話だった。だから私も軽い気持ちですぐ問い返した。
「でも日本と中国では社会も文化も異なるし、言葉もずいぶんと違いますよね。一つの国になった場合、たとえば言葉はどうすればいいんでしょうかね」
すると、その人物は平然と答えたものだった。
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