「アンカー」新型インフルエンザ 火種はやはり中国?
2008.04.03 Thursday 02:44
くっくり
「はい。あの、今の三宅課長のインタビュー、これ普通に見るとですね、厚生省の役人が、ま、淡々と答えてるなあという印象かもしれませんが、実際はこの三宅さんていうのは医学博士でもあってお医者さんなので、ある意味単なるお役人じゃなくて人の命を本当に心配してる人なので、あの、実はけっこう踏み込んで話してるんですね。それをちょっと解説しますとね、まずその、新型のインフルエンザが実際に起きた時に打つ手、医学的に打つ手っていうのは2つしかありません。1つは直接治す、治療薬を投与することですね。で、それは今のところタミフルに依存するしかない。みんながよくご存知のあのタミフル。但し、タミフルがどこまで効くかははっきりわかりません。というのは、今までのインフルエンザについて大きな効果があったので、全く新しい今回のインフルエンザに、来るであろうインフルエンザにどこまで効果があるのかよくわからない。わからないけれども、いちおう日本政府はこの3月いっぱいまでに、だいたい2800万人分のタミフルはもう備蓄しました。さっきあの、見ましたね、2500万人が病院に行くということですから、いちおうタミフルについてはカバーできたんですよ。普通の課長さんだったら、もう備蓄しましたから大丈夫ですよと言うはずが、この三宅さんは、もう一回言いますがお医者さんですから、ワクチンのことを強調してるわけですね。というのは、こういう伝染病というのは、効くか効かないかはわからない薬を、あと追っかけて打つだけじゃなくて、この、こういう病人が出てる周りにワクチンを投与して、そこで食い止めると。たとえば天然痘がこの地球から姿を消したのは、そのワクチンのお陰なので、ワクチンを作らないといけないわけです。今現在は本物のワクチンを作ることはできません。というのは、まだその新しいインフルエンザ、出てませんからね。だからもしも中国で新しいインフルエンザが、ついにヒトからヒトへどんどん感染し始めたとしたら、中国がすぐにその株ね、ウイルスの株を日本やWHOに提供して、それをもとに作り始めるわけです。だから中国からの情報提供が非常に大事なんですが、さっき三宅課長がその新しいワクチンを作るのには半年から1年かかると言いましたね。これも実はあの、僕は評価する、勇気ある発言だと思うのは、政府の公式見解ではいちおう半年になってるわけです。しかしお医者さんの常識では、そんな半年ではできるわけがないと。1年はやっぱりかかる。ということは、1年間は本物のワクチンがない状態で、さっき言った免疫が全くない所、その、乾いた草むらがどんどん燃えていくように、わーっと広まるって事態になるわけですね。それを言ってて、彼は。だからこそ実は、日本の社会が今まで一度もやったことがないこと、たとえば会社に行く人、会社の社員が100人いたら、10人だけに絞る。あるいは買い物に行くことも控える。デパートに行くこともしない。マーケットに行くのも控える。それから外に出たら交通機関も制限するっていうようなことが起きる。これ整理すると、こういうことなんですね」(パネル表示される)
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