「ムーブ!」チベット抵抗史 ペマ・ギャルポさん出演
2008.03.29 Saturday 00:10
くっくり
このようにチベット亡命政府は死者130人から140人としているのに対し、中国側は死者18人と発表。真相は依然食い違ったまま――。
騒乱から10日が経っても未だに正確な情報は伝わってきません。
image[080324-01vtr3.jpeg] そこで今日の「ムーブ!」は、中国軍によって家族を失ったチベット人のペマ・ギャルポさんが生出演。
チベット人がなぜ中国に反発するのか。生の叫びを伺います。
…………………………VTR終了…………………………
image[080324-91horiseki.jpeg]堀江政生
「今回チベットで騒乱が発生してから10日が経ちましたが、未だに海外メディアが入ることができなくて、正確な情報というのは一切伝わってこない(注:3月27日、外国メディアは騒乱発生以来初めて中国当局から取材を認められた)。えー、そういう中で今日は、チベット人でダライ・ラマと同じくインドへ亡命したペマ・ギャルポさんに、スタジオにお越しいただきました。えー、よろしくお願いいたします」
ペマ・ギャルポ
「よろしくお願いします」
image[080324-03sisha.jpeg]堀江政生
「ペマ・ギャルポさんはインド政府の難民キャンプで少年期を過ごしまして、1965年に日本にやってまいりましてね。で、ダライ・ラマ法王アジア・太平洋初代、えー、担当の初代代表ということで、現在日本に帰化してらっしゃいます。まずこちらの数字から行きましょう。チベット騒乱での今回の死者数なんですが、中国政府は18人というふうに発表しています。しかしチベット亡命政府は少なくとも130人から140人というふうに発表しています。大きな開きがありますが、ペマさん、いかがですか」
image[080324-02pema.jpeg]ペマ・ギャルポ
「あのー、まず、何よりもまずチベット人の立場からすると、これは抗議デモから始まったものであって、最初からその、中国への暴動を起こしてるとか、そういう事実は全くないわけです。で、その、平和的なデモ行進に対して、公安当局が挑発的に暴力を振るったというのがきっかけなんです。それから中国政府が最初、新華社から発表した18名というのは、中国側の、その、彼らが言うイノセント・ピープル、一般市民ということであって、自分たちが殺すのは当たり前だと思ってるらしくて、その数に入ってないということですね。で、これがまあ最終的に今は19名とか言ったり、今朝(3月24日)の新聞では、中国側も99名ぐらいの負傷者が出たようなことも言ってますけれども、ま、いずれにしてもたぶん最後まで、中国はほんとのことは認めないと思います」
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