2008.03.28 Friday 15:28
くっくり
実はホンネの部分では文科省と教科書執筆者、さらに沖縄県当局や左派マスコミの間で、軍命令はなかったとする認識に差はないと私は観測している。だからこそ、反対派は軍命を強制、誘導、黙認、関与といった、語義のはっきりしない運動体向けのスローガンにすり替えたのだ。
とくに「関与」は自決するなという「軍命令」もふくむ便利な用語だから、沖縄県知事や県民大会の決議が「軍の関与は紛れもない事実」に落ちついたのは、沖縄流の知恵かもしれない。
腰が引けているのは左派マスコミも同じで、軍命説を裏づける新証言を精力的に発掘しても怪しげなものばかり。
困った朝日新聞は「軍は無関係というのか」(07年3月31日付社説)とアジるだけ、琉球新報は「決定的な要因は、日本軍の存在の有無」(07年6月22日)と居直った。「雉(きじ)も鳴かずば射たれまい」式の論法だろうか。
集団自決死は痛ましい史実に相違ないが「尊厳死」の一種ととらえ、それなりの敬意を払うことにして、不毛の争論はそろそろ打ち止めにしたいものである。
(2007年12月12日記)
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