台湾総統選 馬英九氏勝利で今後どうなる?
2008.03.25 Tuesday 01:18
くっくり
李登輝氏も少し触れていましたが、馬氏とアメリカとの関係は、中国をとまどわせている面もあるのかもしれません(省略しましたが、「諸君!」の李×深田対談では、馬氏が米国留学時にグリーンカードを取得していたことについても触れられています)。
3/24放送「ムーブ!」で、中国に詳しい上村幸治さんもこのようなコメントをしていました(上村さんは火曜担当なのでこの日はコメントのみ)。
「(中台間の)経済関係の活性化は間違いない。中台間は“雪解けムード”になるだろう。ただし、就任前に日米訪問を検討するなど、政治面では一線を引き、一挙に関係改善とはいかないだろう」
それに対し、重村智計さんはこのような見方を披露しました。
「中国と対話する、そして独立とは言わないというのは非常に現実的な対応。独立を言うと中国の軍が怒るし、口実を与えてしまうから危ない。もちろん中国軍は攻撃はできないが、いろんな軍事的衝突が起こる可能性がある。馬氏は中国との話し合いを回復して、その間に何とか経済回復をしようという現実的な対応。ただ上村さんも言うように、中国と政治的に一体化していくことは難しい。(馬英九は反日と言われるが)もし万一、中国と台湾が軍事的に衝突したら頼る所はどこかというと、まず沖縄、それから日本、さらにアメリカのいわゆる航空母艦なので、実際に自分が権力を握る立場になったら、やっぱり反日にはなれない。いずれにしろ日本に頼らざるをえなくなる」
あと、これはオマケ的なコメントですが、花田紀凱さんの発言。
「『尖閣諸島は日本の領土でない』とハーバードの卒論で書いた馬英九がいきなり“知日派”になりたいと言っても信用ならない。去年、私は台北で彼にインタビューをした。4人ぐらいでいっしょにした。その全員が『どうも馬英九は信用できない』って感じだった。そういう印象を与える人。この人の顔が出てくると、私はいつも三浦(ロス事件)を思い出す」
確かにこの二人、ちょっと雰囲気似てるかも……(^_^;
いずれにしても、台湾の安全保障は日本の安全保障とも密接につながっています。台湾にもし何かあれば日本も大きな影響を受けるのです。
そのことを忘れず、今後も台湾と馬次期総統の動きを注視していきたいと思います。
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