台湾総統選 馬英九氏勝利で今後どうなる?
2008.03.25 Tuesday 01:18
くっくり
逆に言えば、これは余裕の表れでしょうか?国民党政権に戻っても大丈夫、我々は「台湾人」のアイデンティティをもう確立してる、簡単に中国に取り込まれたりはしないよという自信?
が、立法院(国会)だけでなく総統の地位まで国民党が押さえてしまったというのは、やはり日本国民としては、どうしても不安を覚えてしまいます。
前にも紹介しましたが、評論家の鳥居民氏が馬氏についての論評の中で、このように述べています。
「かれが台湾の総統になったとしたら、まずなにをやろうとするのか。反日を扇動することになるのではないか。現在、かれはそのようなことを語っていない。だが、過去にかれがやってきたことを見れば、その恐れはあるし、自分がなすべき仕事だと思っているのでは、と私は見ている。2人の台湾人の総統、李登輝氏と陳水扁氏はこの十数年のあいだに、台湾から蒋介石を消し去り、中国を取り去ってしまった。これを元に戻そうとして、中国賛美を声を限りに叫んでも、いかなる効果もない。日本を誹謗(ひぼう)し、反日を宣伝することからはじめなければならない。そして台湾人の国民党員の反対や批判の声を抑えて、それをおこなう方法がただひとつある。尖閣諸島の利用である」(産経「正論」3/14)。
23日、台北市内で海外メディアと会見した馬氏は、尖閣諸島をめぐる「領土問題」が存在すると改めて主張したそうです。ただ、「どこの国でも領土問題はあるが、外交政策とは別だ」とも述べ、台湾の総統として日台関係を重視していく考えを強調したとのことです(産経3/23)。
馬氏は昨年11月に訪日しましたが、その時、「自分は反日ではない」と盛んにアピールしていました。親日家である謝氏との選挙戦を有利に戦うため、という動機もあったようです。
仮に馬氏の反日度が以前より薄まっていたとしても、国民党の体質として反日は依然として残っています。そして拓殖大学海外事情研究所の澁谷司准教授によれば、馬氏は必ずしも国民党内でイニシアチブをとれる力があるとはいえないそうです(産経3/22)。馬氏が反日政策を望まなかったとしても、周りがそれを許さないのでは?ということですね。
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