台湾総統選 馬英九氏勝利で今後どうなる?
2008.03.25 Tuesday 01:18
くっくり
ところがその後チベット騒乱が起こり、チベット情勢への対応が争点に浮上しました。対立候補の謝氏が「チベット弾圧は明日の台湾」と主張した以上、馬氏もスルーするわけにはいかなくなりました。
馬氏は「台湾はチベットでも香港でもない。主権国家であって、中国に統治されたこともない」と述べました。台湾が実質的に独立国家であると明言したに等しい主張です(国民党憲章には「国家の富強と統一の目標を追求する」と明記されているにもかかわらず)。
馬氏はさらに北京五輪ボイコットの可能性まで示唆しました。台湾人の皆さんがどう捉えたのかはわかりませんが、私にとっては予想以上に強硬な発言でした。
李登輝氏の話に戻ります。
馬英九氏を擁護したり、「独立」から一歩引いたような発言をしたりと、李登輝氏のこれまでのイメージからは少し違うような気がするのですが、果たしてその真意はどこにあったのでしょう?
私にはさっぱりわかりません。
ただ、この「諸君!」の対談は中国紙でも報道されたようです(国際先駆導報。2ちゃんねらーさんによる翻訳)。
もちろん台湾でも大きく取り上げられたとのことです(日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」第717号参照)。
中国メディアが李登輝氏を批判するのは当然ですが、実は日本人の中にも批判をしている方がいます。これは台湾在住の酒井亨氏のブログです。
「李登輝が親中派に転向した」という論文が今からちょうど1年前の「諸君!」に掲載されたのですが、それを書いた方です(ブログでは名前は明記されていませんが、本文及び著書紹介を見た限り、ご本人で間違いないと思います)。
ちなみに、この論文については当時、親台派から多くの批判の声が出ました(メールマガジン「台湾の声」よりその一例)。
ま、でも、李登輝氏が親日家である点は、今も変わりないと思います。
昨年は訪日され、靖国参拝もされましたしね。日本外国特派員協会での記者会見では、靖国参拝問題で中国・韓国に不快感も示されてました(こちら参照)。
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