「アンカー」チベット暴動 写真が暴く中国の嘘

2008.03.20 Thursday 04:02
くっくり



一同
「へええーー(ざわざわ)」

村西利恵
「わからないようにしてるってことですか」

image[080319-14kuruma6.jpeg]青山繁晴
「で、この警察車両の正体というのは、ちょっと字を出してくれますか。はい、『歩兵戦闘車』。で、これは中国人民解放軍、ま、中国軍の陸軍の歩兵戦闘車で、このロイター通信もAPC、APCって装甲車のことですけど、ざっくばらんっていうか、その、大ざっぱに装甲車と流してるんですが、これはただの装甲車じゃなくて、いわゆる機動歩兵、歩兵が機動化した、つまり最先端の、最新鋭の歩兵が乗っかってる戦闘車なんですね。それがわかるとですね、ちょっとこれ、もとの大きさに写真戻してくれますか。……あ、この大きさですね。これもう1回見ていただくと、こう微妙な雰囲気がわかりますか?この写真の現場の。もう1回言いますが、さっき言いました通り、これ警察官ですね、で、警察車両が通るにしてはこう、微妙に距離をおいて……」

山本浩之
「確かにそういわれれば、何か遠巻きにしてるって感じで……」

青山繁晴
「遠巻きにしてる、その通りで、これはまさしく中国陸軍の最新鋭の機動歩兵がこの中に、これ(車体後部の新聞貼ってあるあたりを示して)が実はハッチなんです。ハッチの中に隠れてることを、警官知ってるから、遠巻きにして見てるってことなんですね。そうするとまず、軍が関与してないっていうさっきの中国側の主張は間違いだと、嘘だということがわかりますね」

一同
「ああー(同意)」

青山繁晴
「そしてさっきの嘘の3つめで言いますと、その、発砲してないということがありましたけれども、中国側の主張としてありましたが、これは残念ながら写真は見せるわけにはいかないんですけれども、BBC、えー、イギリスの国営放送ですよ、そのBBCが、ま、これは四川省での犠牲者ですけど、犠牲者の写真を3体、流しました。えー、それ、あの、ボカシが入ってるんですけどね。僕の身体で説明しますと、1体は若い青年の死体で、亡骸で、この心臓近くに一撃で殺されてるんですね。それからもう1体は中年男性が、首筋(後ろ)のちょうどこの真ん中、やはり一撃で殺されてると。それからもう1人は少年の遺体で、顔の真ん中、まるでゴルゴ13が撃ったかのように顔の真ん中、銃撃されて亡くなってるわけですね。で、これもちろん、その写真からだけ、写真だけでは全てを言うことはできませんが、仮に中国側の発砲であるとすると、というのは、チベット人というのは銃を持ってませんから。見たらわかる。石ころしか持ってないから、これは中国側である可能性が高くて、しかも普通の警察官じゃなくて、さっきの機動歩兵のような特殊訓練を受けた、軍による発砲である可能性が高いということなんですね。そして皆さん、さっきの中国側の3つの主張を思い出していただくと、ダライ・ラマ14世の、その、陰謀だというふうに中国は主張してるわけですが、これ実はですね、たとえばアメリカの情報機関は衛星でも見てますが、それだけじゃなくて、実はチベットのような所にはですね、電話は設置してて、無料で、その、これあの、アメリカ関係の軍じゃなくて、アメリカ関係の放送局、ラジオ局などにつながる電話なんですが、無料なんです。その電話で、今つながってるかどうかははっきりしませんけれども、かなり詳しく暴動の様子を聞いてて、えー、それらの情報を総合するとですね。これ、絶対真実とは言い切れません。あくまでもその、いわばチベット人の側からの情報ですからね。しかしそれを総合するとですね、その、そもそも3月10日、毎年3月10日っていうのは、昔チベットが中国に武力制圧された、される時のチベット動乱の記念日なんで、毎年何らかのデモがあってですね。今年はそのデモに合わせて、いわばその直前にですね、そのデモに合わせて、ダライ・ラマ14世が『北京オリンピックは基本的に支持する』と、『北京オリンピックを開く資格が中国にはある』、但し条件付きで、『自由をもっと下さい』とか、『高度な自治が必要だ』ってことを言ったわけ。それに対して、その、電話によると、そのデモに参加したチベット人たちは2つ怒ったと。1つは、ダライ・ラマ14世にそれを言わせる中国共産党や中国政府に対して改めて反発し、同時に大事なとこ、ダライ・ラマ14世の穏健路線、そうやってオリンピックを開くって言った以上はですね、さっき、この前の説明にありましたね、聖火リレーがチョモランマ、エベレストを登頂するわけですから、それが放送されてですね、世界に。それでオリンピック開かれたら、チベットは中国の一部だということが完全に世界に固定されてしまうから、ダライ・ラマ14世が一定の条件付きでオリンピック自体を支持するって言ったことにも反発した。ダライ・ラマさんが穏健路線をとるから、たとえばチベットに中国人がどんどん入っていって、チベット人女性と結婚をして、その結果、純粋なチベットの子供がだんだんいなくなってる。民族が根絶やしになっていくんじゃないかと不満が重なって、だから大きなデモになっていって、そして大事なことはですね、中国側は予め警備をひいてましたが、警察車両の中に、少数の軍の車両がいて、さっき皆さんが見たような軍の車両、ああいう迷彩カラーの軍の車両がいて、その軍の車両が突然、警察と違って群衆の中に入っていって、轢き殺し、射殺し、という狂ったような行動に出て、それがワーッと暴動につながっていったらしいと。で、これで一番ショック受けたのが、実は他でもない中国共産党中央であって、北京にいる胡錦濤国家主席や温家宝首相であったであろうと、日本、アメリカ、イギリス、こういう国々は見てるわけです。だからこそ温家宝さんは、あの全人代、中国の国会で、『全部ダライ・ラマが悪いんだ』と。本当は軍の暴発だから。ね。軍の暴発ってこと言えないから。だから軍は関与してないということを、どうしても言わざるをえない。そこまで実は追い込まれてるということが、この暴動の真相らしいと。そしてもう1つ、これはある意味、中国がいわばチベットをなめきって好きなように占領してきたわけですけど、ちょっと地図を見てほしいんですが」

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